システム・オブ・ア・ダウン再結成で今再び大きな注目を集める中、久々の「ロック・アルバム」を発表する…!タイトルは何と…『HARAKIRI』 。ヘヴィ/ラウド・ミュージック・シーンにおいてその独創的なスタイルで唯一の存在感を放つ奇才、サージ・タンキアンのソロ第三弾作品。 「ソロ・アーティストとして俺が今まで発表してきた作品とは違うアルバムだね。疾走感にあふれているし、パンク的な要素もある。ゴスやエレクトロニックからの影響もあるし、それらがあの80年代のヴァイヴと混ざり合っているんだ。ダイナミックなヘヴィ・ロックだけど、壮大なメロディに満ちた曲が詰まっている。」-サージ・タンキアン。2007年発表の『エレクト・ザ・デッド』では、システムとは違うベクトルながらサージらしい「ロック・サウンド」を聴かせ、2010年発表の『インパーフェクト・ハーモニーズ』では大胆にオーケストラやエレクトロニック・サウンドを取り入れ、サージの新たな側面を見せてくれたのだが、今作は、本人いわく「久しぶりのロック・アルバム」になる、との事。スタジオでの作業を常にアップデートする中でも、常に「ロック・アルバムの作業中」と発言している事から、再びロックするサージが今作で聴ける事になるのは、間違いない。様々な種が根絶に向かっているという現在の状況/事実が象徴するものに大きな影響を受けたサージが、「まさに地球上の様々な生き物がハラキリ(切腹)をしてるんだ。彼らは、俺達が知らないような来たるべき出来事、もしくは現代の環境の継続性の危機的なものを感じているのかもしれない。この日から、俺はこの作品を書き始めたんだ」と語るこの作品。最新作全体の底辺にあるのが、このハラキリ(切腹)というテーマなのだという。 システム・オヴ・ア・ダウンにも見られるあのゆがんだ疾走感を感じさせる曲から、ミディアム・テンポでサージの世界観を堪能できる曲、そしてパンキッシュな攻撃性すら感じさせる曲まで、システム中毒者をもうならせる久々の作品になるこの最新作。彼の所有するスタジオSerjikal Strike Studioでレコーディングされており、プロデューサー/ミックスはもちろんサージ本人。アルバムのマスタリングはMETALLICAやRED HOT CHILLI PEPPERSらを手掛ける名手ヴラド・メラーが担当し、繊細ながらダイナミックなサージの独特な音像を見事に捕えた作品になっている。
発売・販売元 提供資料(2012/06/18)
昨年、(ライヴ限定ではあるが)活動再開を果たしたシステム・オブ・ア・ダウン。そのフロントマンであるサージ・タンキアンのソロ3作目は、オーケストラの大胆な導入により変貌を遂げた前作から一転、疾走感のあるメタル×パンク×フュージョンな演奏とトリッキーなメロディー、高速巻舌ヴォーカルが完全に復活している。つまりは、ひとりシステム状態! こりゃ、すでに完成しているという次作も期待大だ!
bounce (C)山口コージー
タワーレコード(vol.347(2012年8月25日発行号)掲載)