ベルギーのヴィブラフォン奏者/作編曲家、ギィ・キャベが1978年に吹き込んだソロ名義のデビュー作。優しい歌声で聴かせる、夢見心地のベルギー産ボサノヴァ、ジャズ、ソフトポップ。 (C)RS
JMD(2012/06/21)
ベルギー産ボサノヴァ、ジャズ、ソフトポップの大傑作がオリジナル・アートワークとともに遂に銀盤化!愛らしいメロディが素敵過ぎるベルジャン・ボッサの大名曲「A m'vwezene」、フルートのフレーズと子ども達のコーラスがたまらない「Li sabat d'sinte mere l'oto」がとにかく最高。かのチェット・ベイカーに『ベルギーのジョアン・ジルベルト』と言わしめた、偉大な才能に、是非触れてみて下さい。ベルギーのヴィブラフォン奏者/作編曲家、ギィ・キャベが1978年に吹き込んだソロ名義のデビュー作である本作。小気味良いジャズ演奏をベースに、ボサノヴァ、フォーク、ポップスを、ベルギーなまりのフランス語(ワロン語)、優しい歌声で聴かせる夢見心地のベルギー産ボサノヴァ、ジャズ、ソフトポップの大傑作です。ジャズマン、ヴィブラフォン奏者としては、ベルギー随一の腕前を誇る点も興味深いですが、何と言ってもその独特のフワフワした歌声が心地良く映える、甘く優しいメロディラインが絶品です。朗らかなホーンが歌うようなオープニング曲「Li robaleu」から素敵オーラ全開で、マーチ風のイントロから、小気味良くボサジャズへと転調する「Al copete」、オルガンの音色も楽しい軽快なボサジャズ「Pax pollinibus bonae voluntatis」、同じく語りかけるような歌い口が愛らしく優しいボサノヴァ「Pove tiesse」など、どこを聴いても穏やかで心落ち着くような夢見心地の1枚です。が、何と言っても最高なのは、胸を締め付けられるような切ないメロディがとにかく素晴らしいボサノヴァの「A m'vwezene」に、繰り返すフルートのフレーズと子ども達のコーラスがたまらない「Li sabat d'sinte mere l'oto」の2曲。言葉に出来無いような優しさに包まれる、そんな気分にさせてくれる名作です。本作は、ユニークなワロン語の響き、洗練されたジャジーな演奏(バックを支えるのは、ベルギーの一流のジャズマン達です)、温かみに溢れた柔らかな歌声と、メランコリックでホッとするようなメロディだけが詰まった紛れも無い名作です。当時は自主レーベルからのリリースだった為か、有名な作品とは言えませんが、その内容はお墨付き。とにかく素敵、としか言い様がありません。決して派手ではないですが、いつまでも、末永く楽しめる傑作です。
プロダクション・デシネ
発売・販売元 提供資料(2012/05/21)