フライング・ロータスぞっこん!ビョークのような美しい歌声をもったシンガー/マルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサーであるクリスティーナ・ライアットを中心としたエレクトロニック・ユニット、ライアットがブレインフィーダーからアルバム・リリース!本作『Totem』はドリーミーなハープの音色に誘われて幕を開け、クリスティーナの歌声はクラシックやエレクトロニカ、ジャズに映画音楽まで様々な要素を咀嚼したトラックにハーモニーとして溶け込んだかと思えば、雄弁にその感情をリスナーの耳へ届ける事ができるまさにビョークのような圧倒的存在感を放っている。先行シングル"Howl"では淡々としたミニマルなグリッチ・ホップ・ビートに絡みつく儚くもしなやかなクリスティーナの歌声が見事なコントラストを生み、"Raiz"ではフライング・ロータスとレディオヘッドとビョークが三つ巴で夢のセッションを行ったと言っても過言ではないくらい彼らが秘めるポテンシャルの高さを物語っている。さらに、"Seahorse"では巧みなエディット・ワークで疾走感溢れるグリッチ・トロニカ、"Object Mob"ではマシュー・ハーバートを彷彿とさせる架空のビッグ・バンドを構築したりプロデューサーとしてもその非凡な才能を披露している。そして、やはり" Hummingbird"(M-5)や" Invisibly Ours"などのアンビエント・バラードにおける表情豊かでエモーショナルな歌声は一瞬にしてその世界観を支配しながらリスナーの耳を虜にするだろう。
発売・販売元 提供資料(2012/05/11)
まるでビョークが新作を出したのかと思うくらいに、特徴的な歌い回しやウィスパーと、新鋭のエレクトロニックなサウンドとの融合がど~も、(ラーメン屋じゃないが)インスパイア系じゃないかと思ったのですが。聴き込むうちに流石はフライング・ロータスのお眼鏡に適っただけあって、しっかりしたプロダクションがなかなか病み付きになっていってしまい……こりゃあ、良いアルバムだな!と納得です。
bounce (C)ヤス2B
タワーレコード(vol.345(2012年6月25日発行号)掲載)