ジョン・メイヤーが2003年に発表したセカンド・アルバム。ソウルやヒップホップなど多彩な音楽スタイルの影響を映し、ギタリストとしての実力にも目を向けさせた、よりファンキーでヘヴィな作品。スモーキーなヴォーカル、ギター誌がこぞって絶賛するギターの腕前、共感を呼ぶ等身大の歌詞、そしてますます洗練されたメロディ・ラインで世界的をヒットを記録。 (C)RS
JMD(2012/05/01)
「ドーターズ」が、2004年度グラミー賞でSong Of The Year / Best Male Pop Vocal Performance授賞。全米アルバム・チャートで1位を獲得。デビュー作の成功を受けて、ソウルやヒップホップなど多彩な音楽スタイルの影響を映し、ギタリストとしての実力にも目を向けさせた、タイトル通り、よりファンキーでヘヴィな2ndアルバム。スモーキーなヴォーカル、ギター誌がこぞって絶賛するギターの腕前、共感を呼ぶ等身大の歌詞、そしてますます洗練されたメロディ・ラインで世界的にヒットした。日本盤のボーナス・トラックには、レディオヘッド「Kid A」のカヴァーを収録。(2003年作品)
発売・販売元 提供資料(2012/04/25)
デビュー・アルバム『Room For Squares』は天井知らずに売れ続けているし、グラミー賞は貰っちゃうわで、人気/実力共に絶好調なジョン君……かと思いきや、本作制作中はずっと失恋の痛手と向き合っていたそうだ。なるほど、浮ついたところのない実直な〈足固め作〉となっている。これなら大出世作のあとに皆が陥る続編スランプのジンクスとも無縁だろう。「エレキ・ギターで温かいサウンドを作りたかった」と本人も言っていたが、前作よりエレキ多用であるにも関わらず、ほんわかと柔らかく包み込んでくれるあたりには苦労の跡が偲ばれる。詩人としてめざすはボブ・ディラン、ギタリストとしてめざすはスティーヴィ・レイ・ヴォーンというのも十分に頷けようが、とにかく彼のスモーキー・ヴォイス、特に裏返っちゃう瞬間なんぞにトキメクってのが素直な聴き方かもしれない。一見変哲なさげで、実はアクの強さが魅力。
bounce (C)村上 ひさし
タワーレコード(2003年10月号掲載 (P80))