2010年米ハリウッドで結成された、黒人ソウル・シンガーを有する4人組ロック・バンド、ヴィンテージ・トラブルのデビュー・アルバムの日本盤。R&Bシンガーの経歴を持つタイ・テイラーのダイナミックなヴォーカルに、ブルージーかつエッジーなロック・サウンドとファンキーなドライヴ感を絶妙にブレンドさせたスタイルの彼らの作品。 (C)RS
JMD(2012/05/07)
輸入盤が大・大ヒット!黒人ソウル・シンガーを有する4人組ロック・バンド「ヴィンテージ・トラブル」の日本盤がついに登場!R&Bシンガーの経歴を持つタイ・テイラーのダイナミックなヴォーカルに、ブルージーかつエッジーなロック・サウンドとファンキーなドライヴ感を絶妙にブレンドさせたスタイルはまずUKで火がつき、英クラシック・ロック・マガジン主催のアワードで新人賞を受賞、日本では2011年暮れ頃から輸入盤の取り扱いがスタートしその音の良さだけで口コミが広がり、オリコン・ポイント(輸入盤のみ)でなんと7,700枚突破(2012/4/10付)!その勢いは現在も全く衰えることなく、日本デビュー前に早くもサマーソニック2012出演も決定!今夏、最も勢いのある新人バンドのひとつである。
発売・販売元 提供資料(2012/04/25)
ここ最近のロック・シーンの傾向として、アラバマ・シェイクスなどのシンプルでソウルフルなロックにふたたび注目が集まりつつあって、このヴィンテージ・トラブルもそのひとつと言えるが、その存在感はズバ抜けている印象がある。LAはハリウッドで2010年に結成された彼らは、アラバマ・シェイクスと同様にUKでまず火が点き、現在はそれが世界各地に飛び火しているような状況。ここ日本においては輸入盤で大きな話題となり、この夏の初来日で〈サマソニ〉のメイン・ステージに登場というから、いかに急速に人気と注目を集めてきたかも窺える。フェイセズなどを継承したような、60年代のリズム&ブルース~ブルース・ロックを基調とするサウンドは決して新しいものではなく、むしろいつの時代も存在するオーソドックスなものだ、とも言えるけど、もともとダコタ・ムーンというグループに在籍していた黒人シンガー=タイ・テイラーの、張りのある高音域の焼け付くようなシャウトと、非常にタイトかつシャープでファンキー、ダンサブルでもある演奏が一体化したバンドの音は時代性とは関係なく確実に心を打ち、またノレるものだと断言できる。これは当然ライヴで観たいよな、という気持ちがフツフツと沸いてくるというか。個人的には初期のテレンス・トレント・ダービーに抱いた--ロックとソウルがスリリングに交差しながらも、それが泥臭い形ではなく、都会的な洗練も同居している、という--ゾクゾクするような感覚を思い出した。
bounce (C)吾郎メモ
タワーレコード(vol.345(2012年6月25日発行号)掲載)
例えばブラック・ジョー・ルイス・アンド・ザ・ハニーベアーズの『Scandalous』は昨年の大いなる収穫だったわけですが、それに1年先駆けてこんなアルバムが出ていたとは……知りませんでした。そう思わされたのがこのヴィンテージ・トラブルのファースト・アルバム『The Bomb Shelter Sessions』。少し調べてみたら、プロデューサーのジミー・マッソンは(バディ・ホリー&)クリケッツの企画盤『Crickets And Their Buddies』(2004年)でミキシングを担当していた人でもあるらしいです。それが関係あるのかどうなのか、このバンドが叩き出すのはシンプルでタイトな演奏と、適度に濃くていい塩梅でざらついた歌声をパッションに変えて発散するヴォーカルとが一体化した塊です。サザン調の“YouBetter Believe It”では泥臭いハープの響きも楽曲のトーンを形作っています。一方、咽ぶギターとオーティスっぽい節回しが優しく絡む“Gracefully”、軽快な“NobodyTold Me”、冒頭のシャウトでグッと引き込む“Run Outta You”などのソウル・マナーも堂に入ったもの。ヴィンテージ・ソウル好きにも味わってほしい簡素な味わいには、いわゆる伝統主義者でもコスプレでもない屈託のなさがあって、その意味ではもちろんTHEBAWDIESあたりにも一脈通じる感じでしょう。あるいは、楽曲ごとの元ネタやインスピレーションの源泉を探っていくのも楽しいものですが、このバンドに関しては何かに似ているのはあたりまえ。かっこいいロックンロールは、かっこいいロックンロールに似ているんです。最高です。以上!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.345(2012年6月25日発行号)掲載)