ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ロニー・ウッド、チャーリー・ワッツ、さらにビル・ワイマンと新旧ストーンズ・メンバーが参加したイアン・スチュワート・トリビュート『ブギー・4・スチュ』の通販限定&日本限定LP盤が一般発売決定! (C)RS
JMD(2012/05/07)
ミック・ジャガー(ローリング・ストーンズ)、チャック・ベリー、デヴィッド・ギルモア(ピンク・フロイド)といった大御所達からも高い評価を受け、そのスキルとテクニックはストーンズのチャーリー・ワッツのソロ・バンドでもいかんなく発揮されているイギリスのブギウギ・ピアノ・プレイヤー、ベン・ウォーターズのアルバム『ブギー・4・スチュ』は、ストーンズの初期ピアニストだった故イアン・スチュワート(通称“スチュ”)に捧げるトリビュート・アルバム。ミック・ジャガー、キース・リチャーズというストーンズ勢をはじめ、スクイーズの一員でイギリスではTV番組ホストとして人気のジュールス・ホランド、ベンのいとこであるPJハーヴェイらが参加し、スチュへの敬意と愛情がひしひしと伝わってくるプレイを聴かせてくれる。アルバムのハイライトは、ボブ・ディランのカヴァー「ウォッチング・ザ・リヴァー・フロウ」。ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、チャーリー・ワッツ、ロニー・ウッドという現ストーンズのメンバーに、1992年に脱退したベーシストのビル・ワイマンが合流。『ブラック・アンド・ブルー』(75)から『スティール・ホィールズ』(89)までのラインアップであり、1990年の初来日公演と同じ顔ぶれのストーンズが復活しているのである。ストーンズにとっては2005年の『ア・ビガー・バン』以来となるスタジオ新音源、1995年の「ライク・ア・ローリング・ストーン」以来のボブ・ディラン・ナンバーへの挑戦など、ストーンズ・ファンにとっても興味の尽きないナンバーである。さらに「ウォリード・ライフ・ブルース」ではキースとロニーが交互にリードヴォーカルをとりチャーリーがゲスト参加。「ルーミン・ハウス・ブギー」ではキースとビルがゲスト参加(ビルはSide1-M2,Side2-M4,Side3-M1の3曲に参加)。合計キースが3曲、チャーリーが6曲、ロニーが2曲と、ストーンズの全面バックアップを得ているのが本作だ。本編ラスト「ブリング・イット・ホーム」(サム・クックのカヴァー)と日本盤ボーナストラックとして13曲目に収録されている「シカゴ・コーリング」は生前のイアン・スチュワートが自らのバンド、ロケット88と共に出演した1984年のモントルージャズフェスティヴァルの未発表音源ライヴ音源。スチュが亡くなる前年の演奏でこちらも貴重な音源だ。
発売・販売元 提供資料(2012/04/20)
英国の俊英ピアニストがローリング・ストーンズの初期メンバーだった故イアン・スチュワートに捧げた作品だが、ゲストが奇跡的。何と現ストーンズ4人全員が顔を揃えているうえに、脱退したビル・ワイマンまで参加するんだから驚く以外ないでしょ! マジですよ。全編でスウィンギン&ブルージーなブギウギ・ピアノが跳躍し、随所で濃厚なストーンズ・エキスが迸る、最高にゴキゲンな一枚。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.331(2011年4月25日発行号)掲載)