自らをムーン・ロックと呼ぶスペイシー/ダンサブル/ポップ・ロック・バンド、ヴァン・シーの2ndアルバム!! 前作から4年のという長い時間をかけて制作された今作のミックスを担当したのは、ベック、エアー、フェニックス、そしてM83らを手掛けたトニー・ホッファー。シドニーにてバンド自らがレコーディング、エンジアリング、そしてプロデュースを全て行なった今作の隠れシンセ・ベースと真夏の夜の夢にたっぷりと浸されたトロピカル・リズムは、"ココナッツ・ファンク"モヒート・ポップ"、もしくは"プロム・ナイト・スロー・ジャム"とでも表現しようか。それはカタマラン・ロックであって、気まぐれフリートウッド・マック的であって、そして弁明のないラヴ・ソングの数々である。それが、ヴァン・シーにとっての『Idea Of Happiness(幸せの観念)』なのだ。時にそれはリラックス効果がありながらも実に明確に尖っており、ベテランっぽくあって堅苦しくなく、非常にオープンで誠実だが常に警戒心も保っている。以上のことを要約すると、『Idea Of Happiness』は楽しく、そして心から描かれた作品ということなのだ。そう、まさに本来、この作品がそうであるべきように。
発売・販売元 提供資料(2012/09/28)
出ました! モデュラーのエースによる4年ぶりのニュー・アルバム!! ヴァン・シー・テック名義でのDJ活動が大きく影響したのでしょうか、サビ前で1回タメておいてからグワ~っと盛り上がる展開とか、フロア映えしないわけがないですって! 得意の甘メロもさることながら、快楽だけを重視したビートにはもう手がつけられません! プリセッツの新作も間もなくということで、この秋はオージー・エレポップがアツイです!
bounce (C)白神篤史
タワーレコード(vol.348(2012年9月25日発行号)掲載)