1983年カナダのヴァンクーヴァーでのライヴ映像! ヒット曲の数々に加えエアプレイン時代の「ホワイト・ラビット」なども披露した、西海岸ロックの歴史を彩ってきた名バンドのステージがここにある! (C)RS
JMD(2012/08/16)
アメリカ西海岸から星空へと飛び立っていったロック・バンド、ジェファーソン・スターシップの“決定版コンサート”。本作は1983年5月7日、カナダ/ヴァンクーヴァー、クイーン・エリザベス・シアターでのライヴを収めた映像作品。ジェファーソン・エアプレインとして1965年に結成したバンドが1974年にジェファーソン・スターシップと改名、1984年にスターシップと再改名する前の後期にあたる、『奇蹟の風』(1982)に伴うツアーからのステージ・パフォーマンスを収録している。ライヴの演奏曲目は、彼らのベスト・セレクションといえるもの。最新作からの「奇蹟の風」「ビー・マイ・レディ」「ブラック・ウィドウ」に加えて、改名後、初のシングルとなった「ライド・ザ・タイガー」、全米14位にチャートインした「ジェーン」、トップ30入りを果たした「ファインド・ユア・ウェイ・バック」などをプレイしている。一時脱退していた紅一点グレース・スリックが復帰、黄金ラインアップが復活。彼女が張りのある熱唱を披露することで、バンドの音楽は輝きを増していく。さらに貴重なのは、ジェファーソン・エアプレイン時代の「ホワイト・ラビット」「あなただけを」がプレイされていること。ロックの歴史において重要な位置を占めるクラシックスに、会場は沸き上がらずにいない。ライヴ中に挿入されるフッテージの数々は、1983年という時代を反映する興味深いものだ。 火山の爆発やエジプトのピラミッド、宇宙飛行士、爆発シーンなどの効果映像は時代を偲ばせ、“ショートウェイヴ・マイク”なるパーソナリティが人工衛星で彼らのライヴを傍受するという趣向も、80年代フィーリングを感じさせる。本作のライヴを経て、彼らはスターシップとして「シスコはロック・シティ」「セーラ」などをヒットさせるが、この時期のステージは、メインストリーム・ポップよりもピュアなロック志向を持っていた時期のバンドを表現しきっている。
発売・販売元 提供資料(2012/06/13)