北欧ジャズ界の仲良し姉弟が紡ぎ出す、穏やかで柔らかな調べ。スウェーデンの女流ピアニスト/作編曲家モニカ・ドミニクと、その実弟でベース奏者、パレ・ダニエルソンがデュオで吹き込んだ新録がとにかくステキです。スウェーデンの女流ピアニストにして作曲家/アレンジャー、歌手、また女優としても活躍したモニカ・ドミニク。彼女が1980年に吹き込んでいた北欧ピアノトリオの大傑作『ティレグィナン』は、プロダクション・デシネより復刻され、未だに高い人気を誇るロングセラー・アイテムです。そんな彼女が2012年に、上記のトリオ作品でも共演していた実弟にして、ダブルベース奏者パレ・ダニエルソンと共に吹き込んだデュオ作が本作『トゥギャザーネス』です。ジャズ、ポップス、映画音楽などのカヴァーを主体とした、穏やかで優しいデュオ作品ですが、何と言っても二人の仲睦まじい、息の合った演奏から幸福感が滲み出ています。仄かな郷愁感が心地良いオープニング曲M1「Angel eyes」から雰囲気溢れる名演ですが、ドビュッシーの名曲をエレガントに聴かせるM3「Clair de Lune」、モニカの古くからの友人でもあるスウェーデンの女性ヴォーカリスト、モニカ・ゼタールンドのレパートリーとしても知られるM10「Den sista jantan」など、どこを聴いてもステキです。さらに、本作では実に4曲もの楽曲を取り上げているフランスの作編曲家、ミシェル・ルグランの映画音楽のカヴァーが秀逸で、特に映画『ロシュフォールの恋人たち』からM13「You must believe in spring」、映画『The Happy Ending』からM14「What are you doing the rest of your life ?」などウットリする出来映え。そして本作のハイライトは弾けた魅力の唯一の自作曲M11「Soon it's spring」でしょう。心温まる素晴らしい1枚です。
プロダクション・デシネ
発売・販売元 提供資料(2012/05/21)
スウェーデンの女流ピアニストにして作曲家/アレンジャー、歌手、また女優としても活躍したモニカ・ドミニクが、実弟にして、ダブルベース奏者、パレ・ダニエルソンと共に吹き込んだデュオ作。 (C)RS
JMD(2012/04/16)