まるで戦争ドラマ・シリーズのサントラのような世界。

『花嫁の家族』(1975)
サウンドトラック

音楽 アーネスト・ゴールド
監督 マックス・ベア
主演 フォレスト・タッカー、ジュリー・アダムス

朝鮮戦争が始まろうとしていた1949年のアメリカで、何かにつけて喧嘩を起こす、運送会社社長の父と息子たち、そして娘、娘の恋人が織り成す悲劇的ホームドラマ。マックス・ベア監督も、娘の恋人役で出演。ベアは本作後『ビリー・ジョー 愛のかけ橋』を監督する。音楽は巨匠アーネスト・ゴールド。本作のあとに『戦争のはらわた』を手がける。そんな頃だが、このユニークなホームドラマにはテレビドラマ的なキャッチーで親しみやすいサウンドを提供。まるで戦争映画テーマのようなメインテーマはじめ、音楽を聴くのみだと、ホームドラマ感は想像できないアプローチ。この音楽のタッチそのものが、古い男のかっこよさに固執するキャラクター像と合わさって、説得力を出す感じ。メロディは暖かいですね。 (C)馬場敏裕