トクマルシューゴが主宰するトノフォン(TONOFON)からのリリース第1弾!4枚目の アルバム『PORT ENTROPY』発表以降のトクマルの精力的な活動のひとつの集大成と言っても過言ではない、トノフォン主催による2つのフェス/イベントの模様や舞台裏を収めた決定版DVD !会場の選定や出演者のブッキングから当日の運営に至るまでの一切において、トクマルシューゴ本人が中心になって進められ、アーティスト主導によるフェスの新しい可能性を示したTONOFON FESTIVAL 2011 と、「ソロ(ひとり)」をテーマに、より親密な空間で行われたイベント、SOLO 2011。トクマルシューゴのライヴ映像(6 人編成のバンドセットとソロセット)がまとまった形で作品化するのは初めてであるのに加え、SAKEROCK、山本精一& Phew、パスカルズ他、全出演アーティストの映像を収録した貴重な内容。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2012/05/16)
トクマルシューゴが主宰するTONOFONは、音楽や映像の制作を行い、イヴェントを催し、マネージメントも行うという、あくまでDIYで音を鳴らすための〈現場〉。そんなTONOFON主催の〈TONOFON FESTIVAL 2011〉と〈SOLO2011〉という、2つのイヴェントの模様を収録した映像作品「TONOFON FESTIVAL & SOLO 2011」が届いた。2011年6月に所沢は航空記念公園で行われた〈TONOFONFESTIVAL 2011〉はバンド編成でのトクマルはもちろん、SAKEROCK、山本精一&Phew、王舟、PASCALSらが出演。ロケット・マツを中心としたPASCALSでは元たまの知久寿焼や石川浩司らが存在感を見せ、王舟のバックではmmmが愛らしいコーラスで参加するなど、ステージには次々とゲストが現れる。出演者もオーディエンスもリラックスした表情なのが印象的で、ブッキングから運営まですべてトクマル自身が手掛けたというこのフェスのアットホームな雰囲気を感じることができるだろう。そのなかにあって、山本とPhewというヴェテラン2人の繊細さと野太さを兼ね備えた熱演が光る。一方、2011年11月の〈SOLO 2011〉は池袋の自由学園明日館で行われ、トクマルにTenniscoatsのさや、AlfredBeach Sadalが出演。こちらは演奏者がパーソナルに音と向き合うような緊張感が漲っており、思わず言葉と音の関係を考えさせられたりも。単なるライヴ映像ではなく、仲間と積極的にシーンを作りながらも、たったひとりでの表現も愛するトクマルの哲学が伝わってくるようなドキュメンタリー的作品だ。
bounce (C)岡村詩野
タワーレコード(vol.344(2012年5月25日発行号)掲載)