クラシック
CDアルバム

Debussy: Le Martyre de Saint Sebastien

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フォーマット CDアルバム
発売日 2012年04月17日
国内/輸入 輸入
レーベルRadio France
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 FRF007
SKU 794881977925

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 01:03:00

【曲目】
ドビュッシー:聖セバスティアンの殉教(ガブリエーレ・ダヌンツィオの5幕の神秘劇のための劇音楽)
 第一幕「百合の園」
 第二幕「魔法の部屋」
 第三幕「偽りの神々の会議」
 第四幕「傷ついた月桂樹」
 第五幕「天国」
【演奏】
イザベル・ユペール(語り;聖セバスティア)
ソフィー・マラン=デュゴール(S/処女エリゴーヌの声、Vox Sola、天の声)
ケイト・アルドリッヒ(Ms/双子の兄弟マルク、Vox Sola)
クリスティーヌ・クノッレン(Ms/双子の兄弟マルケリアヌス)
ダニエーレ・ガッティ(指揮)
フランス国立管弦楽団
ラジオ・フランス合唱団(合唱指揮:マティアス・ブラウアー)
【録音】
2009年4月9日 シャンゼリゼ劇場(ライヴ)

  1. 1.[CDアルバム]
    1. 1.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Cour des lys [Part 1]
    2. 2.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Cour des lys [Part 2]
    3. 3.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Cour des lys [Part 3]
    4. 4.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Chambre magique [Part 1]
    5. 5.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Chambre magique [Part 2]
    6. 6.
      Le Martyre de saint Sebastien: La Chambre magique [Part 3]
    7. 7.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 1]
    8. 8.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 2]
    9. 9.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 3]
    10. 10.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 4]
    11. 11.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 5]
    12. 12.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 6]
    13. 13.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Concile des faux-dieux [Part 7]
    14. 14.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Laurier blesse [Part 1]
    15. 15.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Laurier blesse [Part 2]
    16. 16.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Laurier blesse [Part 3]
    17. 17.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Paradis [Part 1]
    18. 18.
      Le Martyre de saint Sebastien: Le Paradis [Part 2]

作品の情報

あらすじ
【音楽とあらすじ】
「聖セバスティアンの殉教」は、異教徒たちによって、火あぶりの刑に処されそうになっている双子の兄弟を見たセバスティアンが、キリスト教に目覚め、不思議な力を得、様々な奇跡を起こすが、最後は自らも処刑されてしまうという聖人セバスティアン(セバスティアヌス)の物語。音楽は、非常に神秘的なプロローグで幕を開ける。第1幕「百合の園」の前奏は、木管の平行短三和音の動機(十字架の動機)に始まり、その後、火刑に処されようとしているキリスト教徒の双子の兄弟が歌う讃美歌へと移る(1)。2ではセバスティアンがキリスト教に目覚め、弓の奇跡、さらに、熱く燃え盛る炭の上を歩き、舞うという奇跡をあらわす(3)。4は魔法の部屋の入り口を想像させる不思議な雰囲気。5では、ディオニュソスの酒の犠牲になった処女エリゴーヌ(彼女が歌う歌が5)や、熱病の娘らが、セバスティアンに救いを求めて次々と現れる。汚れのないマリアの歌声(6)やエリゴーヌの歌は、「ペレアスとメリザンド」の世界を思い起こさせる。第三幕は、アウグストゥス皇帝を賛美する華やかなファンファーレ(7,8)で幕を開ける。セバスティアンは皇帝との問答の後、皇帝はアポロの放つまばゆい光と豪華な音楽でセバスティアンの目をくらまそうとする(9)。セバスティアンはこれを振り払い、キリストの受難を舞う。その美しい舞を見ようとシリア人らの女性たちが寄ってきて合唱となる(10)。セバスティアンは舞いの中で復活し、人々を驚嘆させる(11)。すっかりこの舞いに魅了された皇帝はセバスティアンに王冠に彩られた勝利を与える(12)が、セバスティアンはこれを拒む。皇帝は怒り、セバスティアンを葬ると叫び出す(13)。「傷ついた月桂樹」の前奏は非常に悲劇的で、セバスティアンが皇帝に処刑される運命にあることを予感させる(14)。森でセバスティアンは月桂樹の木の十字架にかけられ弓で射られるが、奇跡の羊飼いが現れ弓は全て機に刺さっていた。(15)。セバスティアンは「今一度の愛を」と祈り、群衆がそれを見守る(16)。「天国」では天の扉はセバスティアンに向かって開かれている。殉教した聖人たちやキリストの使徒たち、そしてセバスティアンの魂が受難についての対話をした後、神を賛美して幕となる(17,18)。[( )内の数字は、このディスクにおけるトラック番号です]

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商品の紹介

ダニエーレ・ガッティ&フランス国立管による、ドビュッシーの大作「聖セバスティアンの殉教」
神秘的にして官能の和声、華やかな管楽器のファンファーレ
ガッティとフランス国立管だからこそ為し得た決定的名演!
ダニエーレ・ガッティと、彼が音楽監督を務めるフランス国立管によるドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」の登場。管弦楽版ではなく、語り・声楽を伴う版での録音です。神秘的で美しい和声、ミステリアスで異教的な要素を思わせる色彩、抒情、感情のひだに寄り添う劇性と官能的なハーモニーを併せ持った、ドビュッシーの魅力に詰まった作品です。
このドビュッシーの「聖セバスティアンの殉教」は、当時のセレブ的詩人、ガブリエーレ・ダヌンツィオが書いた4000行から成る聖史劇の詩のための付随音楽です。実際にすべての詩を朗読しながら上演すると4時間以上もかかる大作。しかしその中でドビュッシーの音楽は一時間弱分ほどしかないことから、今日では完全版で演奏されることはほとんどなく、このように音楽部分を抜粋してか、四曲の抜粋から成る交響的断章(「百合の園」「第一幕の法悦の踊りとフィナーレ」「受難」「よき羊飼い」)として演奏されています。ガッティ率いるフランス国立管、という夢のような布陣で、しかも語り手にはフランスの女優(映画「ピアニスト」で主演をつとめた)イザベル・ユペールを起用した豪華な上演のこのライヴ録音は、歓迎すべきものといえましょう。
(続く)
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2012/03/22)

(続き)
ドビュッシーがこの作品の作曲の契約書にサインをしたのは1910年12月、詩が書き上がる予定日は翌11年3月、そして初演は5月、とすべてがギリギリの状態の中での契約でした。このような明らかに困難と思われる仕事を引き受けたのは、当時のドビュッシーの経済状態の困難さがあったから、とされています。リハーサルまでにピアノ譜を、そして本番までにオーケストラスコアを仕上げなければならないというギリギリの状態だったため、オーケストレーションの大部分を信頼おける友人、アンドレ・カプレに委ねています(もちろんすべてドビュッシーの細かなチェックが入っています)。さらに、契約時には、ダヌンツィオの四幕劇に対して、各幕への4曲の交響的前奏曲、三曲の舞曲、五声のマドリガル、寡婦たちの哀歌とフィナーレという音楽をつけることがうたわれていましたが、実際に出来あがってきたダヌンツィオのテキストは五幕でした。そんな中迎えた初演もトラブル続きで、さらに初演で主演をつとめたバレエ・リュスのダンサー、イダ・ルーヴィンシュタインはユダヤ人だったため、セリフのフランス語にも訛りがあったことを指摘されるなど、困難な状況でした。しかし、そんな状況での初演で、ドビュッシーは、自分が構想に描いていたような魅惑の和声の宮殿が彼の目の前に現れ涙した、という記録が残っています。この作品が、彼の芸術的発展における特別な存在であることは間違いないでしょう。
ドビュッシーの音楽語法の総決算的に様々な要素が濃密に詰まったこの作品を、ガッティとフランス国立管弦楽団は神秘性たっぷりに、ドビュッシーの和声の味わいと色彩を見事に汲み取り演奏しています。CDで聴いていても、セバスティアンの恍惚とした表情や、燃え盛る炭の上での舞い、受難の舞いが目の前にたちのぼってくるような力演となっています。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2012/03/22)

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