アイアン・メイデンの初期2作『鋼鉄の処女』(1980)『キラーズ』(1981)に参加、N.W.O.B.H.M.（ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル）を代表するヴォーカリストの一人として君臨するポール・ディアノ。メイデン脱退後はバトルゾーンやキラーズを率いて活動、2010年10月には日本のUNITEDと合体しての来日公演も行うなど、衰えない活躍ぶりだが、彼が1980年代に短期間率いてバンド、ディアノでの1984年10月19日、ロンドン・カムデン・パレスでの幻のライヴが日本初リリース。パンキッシュな荒っぽさのあるメタル・ヴォーカルで支持されるポールゆえ、在籍してきたバンドもゴリゴリのヘヴィネスを前面に押し出したものが多かったが、ディアノは大胆にシンセをフィーチュアしたポップかつメロディアスな異色のアプローチ。唯一のアルバム『ディアノ』(1984)からの「フレイミング・ハーツ」「ハートユーザー」などは、後期 N.W.O.B.H.M.の隠れた名曲として、時代を超えてマニアから支持されてきた。本ライヴでは、アルバムからの楽曲に加えて、2枚目のアルバム用に書かれた新曲「スピリチュアル・ガイダンス」、そしてアニマルズ「悲しき願い」、キンクス「ユー・リアリー・ゴット・ミー」のカヴァーを披露。あえてメイデン時代の楽曲を封印しているのが、彼の反骨精神を感じさせる。ディアノは翌1985年、早くも解散。本作に収められたライヴは、短命に終わったバンドの幻のライヴを収めた、貴重なドキュメントだ。

発売・販売元 提供資料 （2012/04/09）

初期アイアン･メイデンのシンガーとして､英国ヘヴィ･メタル界を代表するポール･ディアノが結成した"ディアノ"の1984年､幻のライヴが日本初登場｡アニマルズ､キンクスのカヴァーも炸裂! (C)RS

JMD （2012/08/16）