1984年、元ジャパンのベーシスト、ミック・カーンと元バウハウスのヴォーカリスト、ピーター・マーフィーがお互いのバンドの解散後に結成したダリズ・カーエキセントリックなルックスとフレットレスベースを愛用した独創的でフリーキーなプレイスタイルでロック史上最高のベーシストの一人に挙げられるミック・カーンと、「ゴスの帝王」と称されるピーター・マーフィーが結成したスーパーユニットとして話題を集めたが、同年アルバム「ウェイキング・アワー」を発表し、この1枚のみのリリースでほどなく解散するそれから四半世紀が過ぎた2010年6月、ミック・カーンは自身が末期癌に冒されている事を公表していたが、同年ピーター・マーフィーがミックと共にダリズ・カーとして新作の制作に入る事を発表する。ミックは病をおしてスタジオに入り、今作の制作を進めるが病状は悪化、そして2011年1月4日、ミックは帰らぬ人となった。
発売・販売元 提供資料(2012/03/05)
2011年1月にこの世を去った元ジャパンのベーシスト、ミック・カーンとバウハウスのVo、ピーター・マーフィーが結成したスーパーユニット、ダリズ・カー。ミック・カーンが病と闘いながら遺した最期の作品がリリース。 (C)RS
JMD(2012/03/01)
元ジャパンのミック・カーンと元バウハウスのピーター・マーフィーが組んだユニットで、84年にアルバム1枚を残したまま光芒一閃の如く消滅。ミックは昨年亡くなったが、生前に制作されていたのがこの28年ぶりとなる2作目だ。ミックの変態的に蠢くベースが主軸なのはもちろんのこと、ピーターの歌唱は前作以上に艶めき、楽曲の輪郭も明確。皮肉なほどサウンドの完成度が高いゆえ、喪失感が胸を打つ。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.342(2012年3月25日発行号)掲載)