高橋悠治の新譜が発売される。2009年7月のコンサートの録音で、タイトルに「バッハで始まり、高橋悠治で終わる。」のとおり、バッハの協奏曲から高橋悠治の新作《老いたるえびのうた》(2009年時)の全5曲で構成されている。このコンサートが行われた2009年は、室生犀星の生誕120年であり、2012年は没後50年にあたる。犀星の最後の詩集や遺作などの6編に音楽の《老いたるえびのうた》は、朗読と音楽の響きが渾然となって味わいを深めている。唯一のピアノ・ソロになるヴィラ=ロボスの《ショーロ》は大衆歌の一つといってもよいでしょうか。シューベルトはその作品のとおり歌に満ちたもの。ハイドンもまたシンプルで美しい歌が聴ける作品が多くこの1曲もその一つ。バッハは、作品そのものの美しさもさることながら、この高橋悠治のピアノが歌に満ちている。この全5曲こうしてみると時代ごとのスタイルと歌を聴かせる1枚になっている。
intoxicate (C)谷川和繁
vol.97(2012年04月20日発行号)掲載(2012/04/20)
現代日本が世界に誇るカリスマ天才作曲家・ピアニストの高橋悠治とアンサンブル金沢の名手によるバッハのピアノ協奏曲第1番を収録したCD。高橋が、名手ぞろいのアンサンブル金沢の弦楽アンサンブルと奏でる音楽は、なぜか病みつきになりそうなオリジナリティーで聴く者を惹きつける。 (C)RS
JMD(2012/02/20)
日本が世界に誇る鬼才、高橋悠治のバッハ!ブラ高橋悠治とアンサンブル金沢の名手による“ここでしかきけないアンサンブル”。現代日本が世界に誇るカリスマ天才作曲家・ピアニストの高橋悠治が、名手ぞろいのアンサンブル金沢の弦楽アンサンブルと奏でる音楽は、なぜか病みつきになりそうなオリジナリティーで聴く者を惹きつけます。中でも、バッハのピアノ協奏曲第1番は、一度聴いたら、他の演奏では許せなくなる“何か”が注入されています。ファンならずとも必聴の1枚!
avex
発売・販売元 提供資料(2012/02/07)