クインシー・ジョーンズが才能を認め全面的にバックアップするピアニスト、アルフレッド・ロドリゲスのデビュー作。クインシー曰く「数々の素晴らしいアーティストと出会ってきた人生の中でも、彼(アルフレッド・ロドリゲス)はOne of the Best」。キューバのハバナ出身で、圧倒的なテクニックとリズム感を持ち合わせている。注目すべきは、アルフレッドが、様々な音楽的な要素を吸収して音楽を表現していること。ポピュラー・シンガーでもあり、テレビ関係の仕事でも活躍していた父親に育てられたアルフレッドは、専門的なクラシックの勉強をしつつ、同時にストリートからも多くのものを学んでいたようだ。また、親戚に与えられたキース・ジャレットの『ケルン・コンサート』のほか、ロックンロールや、ダンス・ミュージックからも影響を受けたとのこと。2006年に、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルの創始者でありディレクターであるクロウド・ノブスの紹介でクインシーに出会い、コール・ポーターの「I Love you Porgy」でクインシーを驚かせたのだとか。ラテンのリズムとバップが融合したM4、アブストラクトな即興劇を見せECM的(このあたりケルン・コンサートの影響か)な世界も垣間見せるM5、めくるめく展開を見せて行くM8、パーカッシブなピアノでラテン・ジャズの楽しさを感じさせるM9など、若くして描くその世界は超多彩。巨匠チューチョ・ヴァルデス、またミッシェル・カミロ辺りも彷彿とさせつつ、また違った未来も予感させるピアニストです。日本語帯、解説付き。
発売・販売元 提供資料(2012/02/07)
アルフレッド・ロドリゲスというピアニストをご存知だろうか?ハバナ生まれの25歳(2012年時)、クインシー・ジョーンズがその才能を買っており、このデビュー作にももちろんプロデューサーとしてクインシーの名前がクレジット。2011年11月にはブルーノート東京、モントルー・ジャズ・フェス・イン・川崎で初来日公演を行った。ラテン・タッチのピアノが見事で、ミシェル・カミロを思わせるプレイとユニークで変幻自在なオリジナル曲が絶品。
intoxicate (C)馬場雅之
タワーレコード(vol.96(2012年02月20日発行号)掲載)