サンバ・ノヴァを牽引し、リリース毎にその才能を開花させてきたホベルタ・サー。その2012年リリースは、サンバ・ノヴァの歌姫からトータルなMPBシンガーの頂点へと動き出した注目作。プロデュースは、ホベルタ・サーのキャリアに大きく寄与し、夫ペドロ・ルイスの2011年作なども手掛けたギタリスト、ホドリゴ・カンペーロ。そのペドロ・ルイス率いる「A PAREDE」とのコラボレートで幕を開ける#1"LUA"を皮切りに、マリオ・アヂネーのアレンジが光るタイトル・トラック#2、ラパ新世代SSW、ルビーノ・ジャコビーナ(Rubinho Jacobina)作#3、カズアリーナの首領ジョアン・カヴァルカンチ(Joao Cavalcanti)のカバー#4、そしてヴェーリャ・グアルダからはウィルソン・モレイラのラストなど、ホベルタの魅力を存分に味わえる清らかなサンバ・トラックも充実。 加えて、サンバの枠を超えたホベルタのパフォーマンスはさらに必聴。ウルグアイが誇る天才メロディー・メーカー・ホルヘ・ドレクスレルと共演した#7、鬼才SSW Lula Queirogaの#5と、同じLulaのペンで、西アフリカ・マリを代表する世界的コラ奏者バラケ・シソコ、ヴァンサン・セガールをゲストに迎えたオーガニカルな好曲#8の素晴らしさは特筆。マリーザ・モンチ、マリア・ヒタに匹敵する才能が、この1枚で新たに開花したことを肌で感じる全12トラック。2012年ブラジル・シーン最大の話題作が早くも登場。全ブラジル・ファンのマスター・ピース間違いなし!
発売・販売元 提供資料(2012/01/23)
最新ポップスとしてのサンバの形を刷新し続ける美しき歌姫。この5作目は、重厚に折り重なるホーン隊がクールでジャジーなナンバーや、王道のMPB的キャッチーさのある曲が多く、いよいよマリーザ・モンチの次となるMPB女王への道を堂々と歩みはじめたという印象。ヴァラエティー豊かな楽曲が次々と展開される内容も楽しいが、何といっても彼女の明るく風通しの良い爽やかな歌声がいちばんの魅力でしょう。
bounce (C)ダイサク・ジョビン
タワーレコード(vol.343(2012年4月25日発行号)掲載)
トリオ・マデイラ・ブラジルとのアコースティック路線から一転、久々のタッグとなるホドリゴ・カンベーロをプロデュースに迎えたサンバ新世代の歌姫の新作は、前作までのイメージを払拭する多彩なMPBサウンドを展開。緻密で情報量豊富なアレンジを施された楽曲だけでも充分な聴き応えですが、それに負けない存在感を放つホベルタの芯のある透き通った歌声がさらなる彩りを添えています。キャリアの転機となりそうな充実作。
intoxicate (C)山本康貴
タワーレコード(vol.97(2012年04月20日発行号)掲載)