「あたたかな波を連想するような楽曲を作りたかった」と語るだけあり、メロディアスなシンセや生楽器から生み出されるオーガニックで壮大な音像は広大な海のよう。ボノボのツアーで知り合った歌姫アノミー・ベルを迎え初のヴォーカル・ナンバー4曲と新たな試みもありつつ、代名詞と言える夢見心地な音世界は健在。Serphやウルリッヒ・シュナウス好きは必聴!

タワーレコード （2012/02/09）

壮大なエレクトロニカにシューゲイザー的ギター・サウンドを乗せ、心地良いブレイクビーツをスパイスとしてブレンドさせたデビュー・アルバム 「You Are Beautiful At All Times」で幅広い層から熱烈な支持集めた、ニンジャチューンのイパのサード・アルバム。今作には、趣味のサーフィンをきっかけに、デモ制作途中に出身地のテキサスからカリフォルニアのロング・ビーチに移住したことが大きな影響を与えている。そこで目にした海とビーチこそ、彼が新らしい音楽に思い描いていたイメージそのものだったのだ。「あたたかな波を連想するような楽曲を作りたかった」と語る彼の言葉通り、広大な海に生じる波の押し引きを連想させる温かくメロディアスなシンセのレイヤーや、 屈折しながら水を通る太陽光の様なキラキラと輝くドリーミーで幻想的な音像、さらに生楽器から生み出されるオーガニックなサウンドはウルリッヒ・シュナウスに匹敵する幸福感に満ちた壮大なサウンド・スケープを創り上げている。もちろんイパの代名詞とも言えるマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン譲りのシューゲイズ・サウンドとグルーヴィーなブレイクビーツが溶け合い奏でられるドリーム・ポッ プ・サウンドは今作でも健在。さらにプライマル・スクリームの傑作『スクリーマデリカ』的なサイケデリック・ロックの要素も感じさせる楽曲や、ボノボのツアーで知り合った歌姫アノミー・ベルをフューチャーした初ヴォーカル曲など、新たな試みにチャレンジしながら、ジャンルを超越した美麗で 優雅なメランコリック・エレクトニカの傑作を完成させている。美しい音の旋律とあたたかな温度を感じることのできる『Eighty One』は、聴く者を最高に心地の良い幻想世界へと誘うであろう。ボーズ・オブ・カナダ、ウルリッヒ・シュナウス、フィールド好きはもちろんのこと、 Serphを聴く邦楽リスナーやディア・ハンター、M83好きなどのポスト・ロック好きにもオススメできるアルバムです！
DIS

発売・販売元 提供資料 （2012/01/16）