洗練された感性が楽しくダンスするデュオ演奏。ラテン・ジャズ・ピアノvs.トランペット。キューバ出身で世界的な人気を誇るオマール・ソーサがラテン~ジャズ~現代音楽を跨ぐ異色作品を発表。ピアノ+トランペット/フリューゲル・ホーン+チェロによる美しい演奏。エフェクトされた鋭いトランペットも飛び出す共演のパオロ・フレスは、実力派のイタリア人演奏家で、オマールとは07年の「プロミス」でも共演済み。また、ブラジル音楽界きってのチェロ奏者/アレンジャーのジャキス・モレレンバウムも、10年発表の「セレモニー」に次いでのオマールとの共演。打楽器&サンプラー、口笛、手拍子などの効果音やエレピの演奏も楽しい。ジャケットと同じく、往年のECMサウンドも彷彿とさせる陰影を伴うリリシズム溢れる演奏は、今までのオマール諸作品とは異なる世界観。勿論、オマールらしいラテンやアフリカンな躍動感も随所に登場。
MUSIC CAMP,Inc.
発売・販売元 提供資料(2012/01/16)
キューバを代表するピアニストのオマール・ソーサが、イタリアのパオロ・フレス(トランペット)、ブラジルのジャキス・モレレンバウム(チェロ)と組んだ作品。ラテン、ジャズ、現代音楽を跨ぐクロスオーヴァーな楽曲は、さまざまな映像を脳内に喚起させる非常にイマジナティヴなもの。たおやかに音の波が揺れ動く美しさ、静謐さのなかにも生命の躍動感が感じられる、オーガニックな世界が展開されている。
bounce (C)ダイサク・ジョビン
タワーレコード(vol.341(2012年2月25日発行号)掲載)
お馴染みキューバの人気ピアニストのオマール・ソーサと、最近はラルフ・ターナーやユリ・ケインらとの共演で知られ、E C Mからもリーダー作をリリースしているイタリア人トランペット/フリューゲルホルン奏者のパオロ・フレスが、現代のブラジルを代表するアレンジャー/チェロ奏者のジャキス・モレレンバウムを迎えてアルバムを制作。ここ最近のソーサが見せていたような内省的なサウンドではなく、どちらかと言うとフレスのメランコリックな特徴が強いほがらかな世界。
intoxicate (C)佐藤慶人
タワーレコード(vol.96(2012年02月20日発行号)掲載)