先行リリースされ<Pitchfork>でベスト・ニュー・トラックを獲得している(2)から一皮むけたリンド節。今やノルウェーを代表するダンス・ミュージックのプロデューサーとして君臨。自らマイクを握りヴォーカルを入れていますが、クラブ音楽のプロデューサーならではの仕掛けとアイデアにニヤリ。アシッドなタイトル曲(6)~ラストまで、全編フリーク・アウトしたリンド節が炸裂!
タワーレコード(2012/02/09)
アルバム・アーティストとしてのさらなる可能性を追い求めてハウス/ニュー・ディスコの限界を更新し続ける鬼才が提示する、イーヴン・キックで偽装した2012年モードのプログレッシヴ・サムシング! シングル・コレクション(『It's A Feedelity Affair』)、初のアーティスト・アルバム(『Where You Go I Go Too』)、クリスタベルのヴォーカルをフィーチャリング(『Real Life Is No Cool』)と、そのフェイズごとに名実共に確固たる足跡をシーンに残し、今やノルウェーを代表するダンス・ミュージック・プロデューサーとして世界的にも高い評価を獲得しているリンドストローム。この、多くのファンが待ち焦がれた本作で、リンドストロームは『Where You Go I Go Too』の世界観を継承/発展/深化させつつ、2000年代のアンダーグラウンドなクラブ・サーキットにおける様々なトピックを、彼なりの視点で咀嚼しながらひと続きのアルバム作品としてアウトプット、ネクスト・レベルへのステップアップを試んでいます。“FEEDELITY"当初から描き続けてきたコズミック・ディスコのビート・フォームと、プログレッシヴ・ロックやフュージョン、ハンマー・ビート、その彼方にたゆらうアンビエント・サウンドなど、この世代のレフトフィールドにおける参照/発掘対象であった様々なエレメントの“奇跡的な衝突"、そして次なるステージへの昇華。本作は、2012年の今、彼にしか紡ぎ得ない突出した音世界を「アルバムとして」具現化した作品!
発売・販売元 提供資料(2012/01/13)
泣きの哀愁サウンドを聴かせる“Another Station"“I FeelSpace"をはじめ、クリスタベルとのスローモー・ディスコ名曲“Music(In My Mind)"などの逸曲をコンスタントに世に出してきたリンドストロムが、またもやとんでもなくかっこいいニュー・アルバムを完成させました。壮大なスペース・オペラの始まりを思わせる1曲目からして期待を煽りまくるわけですが、2曲目以降もプログレッシヴ・ロックとアシッドを呑み込んだ、血の滾るようなサウンドスケープを展開してくれます。こいつを何とか完全にバンド形態でライヴをやってくれないかな~なんて夢想してしまうほどの作品ですが、昨年のモンゴリアン・ジェット・セットのアルバムといい、ノルウェーの人ってとんでもないもん作りますね。
bounce (C)サクライマー
タワーレコード(vol.341(2012年2月25日発行号)掲載)