サウンド、パフォーマンス両面でのキー・マン、ウェス・ボーランド(Vo.)の突然の脱退による激震を経て、新ギタリスト、マイク・スミスを加えた新生リンプ・ビズキットが送り出した通算4枚目のアルバム。持ち味の爆発力はそのままに、サウンドの多様性、フレッドのヴォーカリストとしての成熟が反映された渾身の作品。 (C)RS
JMD(2012/02/16)
ようやく届いたニュー・アルバムは、前回の試聴会での〈哀愁ヒップホップ・メタルへ路線変更か?〉という印象をものの見事にぶっ飛ばしてくれた。先行シングル“Eat You Alive”でもあきらかなように、ヘヴィーネスを前面に打ち出したダイナミックなサウンドはファンの期待を裏切ることはないだろう。新加入のマイク・スミスの存在も絶大で、随所で見せるアグレッシヴなギター・プレイは切り込み隊長としてバンドに新風を吹き込んだ。また、スヌープ・ドッグをフィーチャーした“Red Light-Green Light”は最先端を行くトラックで、両者が醸し出す空気は相当ヤバい。でも、いまの彼らはパワーにものを言わせて突っ走るだけじゃない。ザ・フーのカヴァー“Behind Blue Eyes”やフレッド・ダーストが〈最も悲しい曲〉と語る“Drown”での哀愁漂う曲では、マッチョなイメージとは逆の優しさや脆さに初めて触れた気がした。
bounce (C)岡部 昭彦
タワーレコード(2003年10月号掲載 (P79))