ジャズに軸足を置きつつも、ヒップホップ、クラシック、ソウル、ポップスなど様々なジャンルを行き来する天才ベーシスト/シンガー=エスペランサ・スポルディングのアルバム。ヒップホップ界のカリスマQ-Tipがプロデューサーとして参加した本作は、より聴きやすい、ラジオ・フレンドリーな楽曲が満載! (C)RS
JMD(2012/04/19)
2011年第53回グラミー賞で最優秀新人賞を受賞した、天才ベーシスト/シンガー・ソングライター=エスペランサが、より聴きやすさを追求した待望の2012年アルバム。ジャズに軸足を置きつつも、ヒップホップ、クラシック、ソウル、ポップスなど様々なジャンルを行き来する天才ベーシスト/シンガー=エスペランサ。ギル・ゴールドスタインをプロデューサーに迎え、クラシックの室内楽をイメージして制作されたという前作とはうってかわり、ヒップホップ界のカリスマ=Q-Tipがプロデューサーとして参加した本作は、より聴きやすい=ラジオ・フレンドリーな楽曲が満載!世界最高峰の音楽頭脳=エスペランサが新たに定義するジャズとヒップホップの境界線!Q-Tipの他に、テリ・リン・キャリントン、ジャック・ディジョネット、ジョー・ロヴァーノといったジャズ界の大御所から、レイラ・ハサウェイなどのソウル界の歌姫まで多彩な顔ぶれが参加!日本盤ボーナス・トラック1曲収録。
ユニバーサル
発売・販売元 提供資料(2012/01/12)
昨年のグラミーで新人賞を獲得した女流ジャズ・ベーシストの通算4枚目となる新作。当初は〈室内楽〉を謳った前作『Chamber Music Society』とのダブル仕様が予定されていた本作は、前作と対になるラジオ・フレンドリーなポップスをめざしたそうで、そのことはQ・ティップらとの共同作業を通してストレートなジャズの作法からハミ出した点からもあきらかだろう。ウェイン・ショーター曲のカヴァーなどにおけるスティーリー・ダンっぽさも親しみやすい。本人の透明感のあるハートウォーミングな美声も大活躍で、マイケル・ジャクソン“I Can't Help It"をエレガントに歌い、アルジェブラとの“Black Gold"では優しい眼差しでアフロ賛美をしてみせる。単純に上質なソウル・ヴォーカル盤として楽しめる傑作だ。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.342(2012年3月25日発行号)掲載)