野良猫ロックシリーズ第3弾。荒みきったT基地のバー街を根城に無法の限りを尽くす非行集団イーグルスの行動を中心にニヒルな若い世代の暴走を新しい感覚で描いたアクション娯楽作。キャストは梶芽衣子、藤竜也、岡崎二朗、有川由紀、高樹蓉子に加えて特異な風貌と個性の安岡力也らが熱っぽい演技を展開する。脚本はTVアニメ 『ルパン三世』 の大和屋竺と藤井鷹史(長谷部監督のシナリオネーム)が担当。監督は 『女番長野良猫ロック』 『あしたのジョー』 の長谷部安春。
発売・販売元 提供資料(2013/02/21)
野良猫ロック・シリーズ第三作『野良猫ロック セックス・ハンター』。基地の町・立川の夜の街を舞台に、主人公マコ(梶芽衣子)が率いる不良少女たちのグループに、ミキ(青木伸子)率いる一団は対決し、敗北するが、数馬(安岡力也)という男に助けられる。数馬は10年前に別れた妹・メグミ(有川由紀)を探しに町にやってきたのだ…。3つの不良グループの抗争に、米軍兵士たちへの怒りなどが、ワイルドでパワフルな暴力描写、感覚的な演出の中に描かれる。不良少年グループのリーダー・バロンを演じるのは藤竜也。監督は、もちろん一作目から面倒をみている長谷部安春(なんと1970年だけで3作公開されている)、脚本は『荒野のダッチワイフ』などのアングラ・カルトを監督し、その後『裸の銃弾』『処女ゲバゲバ』と若松孝二作品に参加し、野良猫ロック・シリーズには初参加の大和屋竺(やまとやあつし)と長谷部の共同。鏑木創のクールなジャズ・ロック・スコアも、作品を引き締める。1970年9月封切。当時の同時上映は小沢啓一監督、渡哲也、大原麗子主演『大幹部 ケリをつけろ』。 (C)馬場敏裕
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