| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2011年12月07日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | ALM Records |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | LMCD-1944 |
| SKU | 4530835109464 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 01:53:47
【曲目】
CD1
ジャック・デュフリ(1715-1789):クラヴサン曲集 第2巻(1748年)
1. 「ヴィクトワール」ニ長調(快活に)
2. 「ドゥ・ヴィルロワ」ニ長調(勇ましく)
3. 「フェリクス」ニ短調(気高く)
4. 「ドゥ・ヴァートル」ニ長調(勇ましく)
5. 「ランツァ」イ長調(気高く、生き生きと)
6. 「鳩」ロンド イ短調(優しく)
7. 「ダマンジー」イ長調(快活に)
8. 「ドゥ・ブゼヴィル」ロンド ホ長調(優しく)
9. 「デリクール」ホ長調(気高く、生き生きと)
10. ガヴォット ホ長調&ホ短調(優しく)
11. メヌエット ホ短調&ホ長調(優しく)
12. 「ドゥ・ルドゥモン」ト短調(勇ましく)
13. 「ドゥ・カズ」ト長調
14. 「ドゥ・ブリサック」ト短調(陽気に)
CD2
ジャック・デュフリ:クラヴサン曲集 第3巻(1758年)
1. 序曲 へ長調(荘重に-速く-遅く)※
2. 「ドゥ・メ」上品なロンド へ長調 ※
3. 「修道院長マダン」へ長調(陽気に)※
4. 「フォルクレ」へ短調
5. シャコンヌ へ長調
6. 「メデ」へ短調(快活に、そして激しく)
7. 「三美神」ニ長調(優しく)
8. 「ドゥ・ブロムブル」ニ短調(快活に)
9. メヌエット ニ長調&ニ短調
10. 「ドゥ・カゾーボン」ト長調(快活に)※
11. 「デュ・タイイ」ホ短調(上品に、そして朗らかに)※
12. 「ドゥ・ヴァルマレット」(陽気に)※
13. 「ドゥ・ラ・トゥール」ト長調(快活に)
14. 「ドゥ・ギヨン」ホ長調(上品に、軽やかに)
15. メヌエット ホ短調&ホ長調
16. 「ドゥ・シャムレ」上品なロンド イ長調
17. 「ドゥ・ヴィルヌーヴ」ガヴォット(優しく)
※ヴァイオリン助奏付きクラヴサン楽曲
【演奏】
中野振一郎(チェンバロ)
上野美科(バロック・ヴァイオリン)※
使用楽器:
チェンバロ…フランソワ・エティエンヌ・ブランシェ2世 1765年 パリ A=400Hz 浜松市楽器博物館所蔵
ヴァイオリン…フィリップ・クイケン作(ニコラ・アマティ 1666年作による)2009年 演奏者所蔵
【録音】
2011年4月19-21日, 6月27-29日 アクトシティ浜松音楽工房ホール
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2巻に分かれている本全集のうち、〈三美神 Les Graces〉が収載されているのはこの「Ⅱ」の方である。
迷わず、デュフリは本録音をお薦めする。デュフリの音符を高い精度で拾えているのは中野氏と、私が日本人だからか、感じられる。特に、下降していく傾斜の表現は、秀逸。是非、一聴して頂きたい。
神経を繊細に払い、違いを繊細に区別して、一通りでなくめぐり行き届かせるフランス人の感受性や精神構造、所謂、文化を吸収して忠実に表現した演奏と私には感じられる。ルイ15世の肖像画が微笑んだと感じたことは、私には錯覚や間違いではなかった。
ブックレットには、学生の頃からデュフリが大好きだったとあり、読み直して得心。よくデュフリの音楽に耳を傾けて、音楽言語に於いて、デュフリの言いたいこと及び真意や話し方の理解と把握をしていたからではないかと感じた。
初めから、上手な演奏で聴くと当たり前と思えるが、聴き比べをすると、当然、案外難しいことに気づく。
中野氏の演奏は、旋律の稜線を繊細によく認識していたと感じる。何かの記事で、王族貴族は狩猟をすることで、予め土地の形状などを事前に把握すると読んだことを思い出す。何回もまたは一回で、その土地を駆け巡ることにより、特徴を掴んでいくのだろう。
また、ブックレットには、澤谷夏樹氏の解説に、“クラヴサンの優れた教師であり、運指法を完全に身に付けているデュフリ”(ルソー『音楽辞典』)と抜粋があった。“パリに於ける貴族などの家庭で音楽教師経験”やサロン文化の精華であることは、聴き重ねる度に涵養されていくことで体感する。
デュフリやブランシェ2世について、より詳細が知りたいが、梗概しか今は知り得ないのが残念。それほど、魅力を伝える本録音である。
奏される繊細な楽音を、作品により包含する溜め息まで、聴き手に届けた技術者たち: 調律師 中山真氏、録音技師 小島幸雄氏、そして浜松市楽器博物館館長 嶋 和彦氏らに、心より賛辞をおくりたい。