| フォーマット | DVD |
| 発売日 | 2011年12月22日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | JSDSS |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | JDXB-27058 |
| SKU | 4988707570582 |
構成数 : 1枚
ふかふかの絨毯の上を歩いて、重たい扉を開けると、そこは薄暗い映画館。
臙脂色の緞帳の奥のスクリーンの上で、カラカラとフィルムが回り始める。
映し出されるのは、涙も笑いも音楽もあって、そして感動的な物語―そんな作品が誕生した。
生きるって、哀しくて苦しいけれど、その分だけきっといいことがある。親子ではないけれど、お互いをかけがえのないものとして深い絆を育む二人の姿は、多くの観客の心を打ち、第34回モントリオール世界映画祭で観客賞を受賞した。二人の心の交流が、誰かとともに生きること、誰かがそばにいることの温もりを教えてくれる。
きっかけは当時の思い出話
厳しい言語統制と思想統制が敷かれた軍事独裁政権下、映画や文学は検閲を受け、自由な表現が制限された。この時代には、多くの芸人やアーティストたちがキューバをはじめ、南米を中心とする国外へと脱出したといわれている。そんな時代を舞台にした本作の制作のきっかけは、アラゴン監督が出演と演出を務めていたTVドラマ「Medico de familia」('95-'00)。このドラマの父親役の俳優が、撮影の合間に当時の思い出話を語っていたという。その時に耳にしたエピソードと、ダンサーや自転車乗り、さらにアメリカで大人気を博したスペイン人腹話術師セニョール・ウェンセなど、監督自身が祖父や父から聞いた当時の仲間たちの逸話を加え、時代に翻弄されながらも強く生き抜こうとする人々の姿を描いた。
スペインを代表するエンターテイナーたちによる珠玉の作品!!
監督は、代々続くサーカス・アーティストの家系で、スペインの国民的芸能一家出身のエミリオ・アラゴン。ホルヘとミゲルの間に芽生える深い絆を、温かく、そしてどこか懐かしいタッチで描く。「この作品が、私を選んだような気がする。」と監督自身が語るように、スペインを代表するエンターテイナーのアラゴン監督ならではの作品となっている。主演は、個性派俳優としてスペインで活躍するイマノル・アリアス(『セクシリア』('82)『私の秘密の花』('95))。エンリケ役には、『バッド・エデュケーション』('04)『抱擁のかけら』('09)などの作品に出演し、スペインを代表する俳優の一人であるルイス・オマール。もう一人の主役である戦争孤児ミゲルには『永遠のこどもたち』(07)の天才子役ロジェール・プリンセプ。そして、劇団の歌手ロシオとして作品に華を添えるのは、存在感十分のカルメン・マチ。さらに、監督の父親でありスペインの国民的サーカス・アーティストのミリキ・アラゴンが出演。また、監督自身の作曲による音楽には、アラ・マリキアン(ヴァイオリン)、ケパ・フンケラ(トリキティシャ)、ペペ・アベチュエラおよびホセミ・カルモナ(ギター)とスペインのトップアーティストたちが参加し、作品により深い情感を与えている。衣装はビナ・デグレ(『リミッツ・オブ・コントロール』('09)や『BIUTIFUL ビューティフル』('11))、撮影はダビ・オメデス(『サルバドールの朝』)が務め、魅力あるレトロクラッシックな世界観を作り上げている。
原題 PAJAROS DE PAPEL
英題 PAPER BIRDS
2011年8月13日日本公開作品
銀座テアトルシネマ 公開作品
配給 アルシネテラン

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