大人のイタリアン・シネ・ジャズ最高峰的一枚がカルテット・レーベルから待望の復刻!!
『夜』(1960)
サウンドトラック
音楽 ジョルジョ・ガスリーニ
監督 ミレランジェロ・アントニオーニ
主演 ジャンヌ・モロー、マルチェロ・マストロヤンニ
モニカ・ヴィッティ
”愛の不毛””空虚さ”を描き続けて、孤高の映画作家アントニオーニの代表作的一編。作家とその夫婦と、彼らの共通の友人の死の前後の時間を切り取り、夫婦の間にある愛のない大きな空間を描写する。映画史にも重要な作品を多く残したアントニオーニ60年代作品の『情事』の次に撮った作品。アントニオーニ作品といえば、音楽はジョバンニ・フスコが有名ですが、この作品の音楽は、ガスリーニのジャズ。以前に録音したレコードをマストロヤンニがアントニオーニに聴かせてガスリーニに電話したのだった。ガスリーニのカルテットは、パーティ・シーンで演奏もしている。アントニオーニ作品を覆う音楽は、他監督作品にはないインパクトのものが多いが、それからすると、本作は、まぎれもなく、心地よいドライブ感のある”シネ・ジャズ”であり、難解では決してない。このサウンドが、あの映像に流れることの奥行きが難解となるのでしょう。スロー・テンポでのドライともエロティックともとれる曲調も、意味深です。(今回の盤は、LPマスターにボーナスが23分14秒。過去のSLC盤は、これらのマスターを組曲的に1つにまとめたものと思われますが、19分56秒のため、今回の方が、音源そのものも少し多いことになります) (C)馬場敏裕
タワーレコード