いかにもの50年代特撮SFホラー的オーケストラ&電子音。
後半は、異色のピアノ・ソロ・スコア。

『宇宙の子供』(1958)
サウンドトラック

音楽　ネイサン・ラング・ヴァン・クリーヴ
監督　ジャック・アーノルド
主演　ミシェル・レイ、アダム・ウィリアムス

脳の怪物のような形をしたクリーチャーが浜辺に襲来。クリーチャーはテレパシーで子供たちを操り・・・50年代の低予算SFホラー。監督は『大アマゾンの半魚人』『縮みゆく人間』などのジャック・アーノルド。音楽は、こちらも、低予算SFの音楽でおなじみ『宇宙征服』『火星着陸第1号』のヴァン・クリーヴ。大仰なオーケストラに、電子音を重ねて、もう、この世界ならではの壮大な怖がらせ系サウンド大全開。後半は、同じくヴァン・クリーヴ音楽の『ニューヨークの怪人』(1958/監督　ユージン・ローリー/主演ジョン・パラグレイ、マーラ・パワーズ)事故死した天才の息子の脳を科学者の父はロボットに移植! 物語でも重要な役割を果たすソロピアノのナンバーがサントラの内容。スリリングなメロディからロマンティックなものまで、すべてソロピアノの曲で演奏された、異色のSFスコア。 (C)馬場敏裕