知る人ぞ知る、カリフォルニア生まれの放浪のベースメント・フォーク・シンガー、キャス・マックームス。2003年のデビュー以来、その独特の世界観を持つフォーク・サウンドと地道なツアー活動で着実にファンを増やしてきた彼。2008年にはアークティック・モンキーズやフランツ・フェルディナンドも所属するUK最強レーベル<ドミノ>に移籍。今年4月にリリースされた5th『ウィッツ・エンド』でも、心に寄り添うように優しいキャスの歌声とサウンドが高く評価されました。そんなキャス・マックームスが、前作から僅か半年というスパンで6thアルバムをリリース!地元カリフォルニアからNY、ニュージャージー、そしてシカゴと、アメリカ国内を転々としながら録りためた全8曲をキャスと共にプロデュースしたのは、前作も共に手掛けた敏腕アリエル・レヒトシェイド(フォーリン・ボーン、ウィー・アー・サイエンティスツ)。前作がメロウな作風だったのに対し、本作はキャス流ロックンロールとも言えるリズミカルでアップビートなサウンドに、キャスのスウィートで艶やかな歌声を躍らせた珠玉の名曲揃い!キャス・マックムースという稀代のSSWの新たな一面を捉えた、ファン必携の傑作が誕生した!
発売・販売元 提供資料(2012/02/03)
カリフォルニア出身の孤高の詩人から、今年2枚目となるアルバムが到着。プロデュースは引き続きフォーリン・ボーンのメンバーが担当しているのだけれど、しっとりと落ち着いたサウンドを展開していた前作とは対照的に、ザラザラしたラフな手触りの残る仕上がりだ。そこにキャス独自の暗喩が散りばめられた、ウィットに富んだ歌詞が乗ることで、ニュアンスに深みと凄みが生まれている。傑作。
bounce (C)佐藤一道
タワーレコード(vol.338(2011年11月25日発行号)掲載)