2011年どころか10年代の最重要作の一つとなりそうなデビュー作に続く新作EPは、ボン・イヴェールとの共演''FallCreek Boys Choir''と、ジョニ・ミッチェルのカヴァー''A Case of You''を含む全6曲。本作でも、ポスト・ダブステップというキーワードで表されるUKアンダーグラウンド的要素と、シンガー・ソングライター的才覚との両方を発露している。
タワーレコード(2011/10/11)
マーキュリー・プライズにノミネート、そして彼のセルフ・タイトルのデビュー・アルバムに続き、2011年6月に行われたグラストンベリーにおける彼の啓示的なパフォーマンス中の象徴的な場面をおさめた写真がアートワークとなっている6曲入りEPがリリース。4曲のオリジナルのほかに、ジョニ・ミッチェルの「ア・ケイス・オブ・ユー」のカヴァー、そして発表されるや否や、すでにYou Tubeで、10,000回以上試聴されたボン・イヴェールとのコラボレーション楽曲らが収録。4曲の新録は、ジェイムス・ブレイクが一人で、作詞/作曲、演奏、ヴォーカル、プロダクションまで手がけている((『James Blake』2枚組デラックス盤にも収録されているEPの単独商品)。
IMS
発売・販売元 提供資料(2011/09/30)
2011年屈指の評判を確信へと変えた来日公演も記憶に新しいJBの最新EP。ネット上を賑わせたボン・イヴェールとの共作曲やライヴで評判の高い“A Case Of You"(敬愛するジョニ・ミッチェルのカヴァー)の銀皿化も嬉しい限りだが、凄いのは新曲だ。より深い音像のなかで同時代性を持ったソウル・ミュージックを歌いながら、UKベース音楽の極地としてダンス回帰も示唆する彼がどこへ向かうのか、気になってしょうがない。
bounce (C)入江亮平
タワーレコード(vol.338(2011年11月25日発行号)掲載)