ブラジルの伝説的女性ヴォーカリスト、エリス・レジーナの実娘という尋常ならない注目度の中でリリース作品はすべて絶賛され、その実力を不動のものにしてきたマリア・ヒタが、スタジオ・レコーディングとしては4作目となるオリジナル・アルバムをリリース!ルーツ・サンバへの傾倒で新たな魅力を表出した前作「サンバ・メウ」を経て、彼女が次に目指したのは、デビュー時を彷彿させる質感への回帰。静かなる情念を込めたストイックで繊細なサウンドは、先行シングルとして早くも話題となっているPedro Baby / Daniel Jobim作「Pra Matar Coracao」でも確かめられる。洗練されたアコースティック・サウンドとジャジー&ブルージーな陰影のある歌い口 /表現力で、改めてエリス・レジーナの血を受け継ぐ本当の凄さをさらに実感することとなる。2011年MPBの最重要作品になることは間違いない!
発売・販売元 提供資料(2011/09/12)
MPBシーンの実力派シンガーによる4年ぶり4作目。リリカルなピアノが小粋に躍る、ヴィヴィッドでジャジーでアーバンなサウンドの異常なカッコ良さだけでビックリさせられるが、そこに乗るクールで少し翳りがありながらも秘めた情熱を感じさせる彼女の見事な歌唱表現に、さらに〈すげえイイ!〉と思わず口に出してしまいそうになった。じっくり何度でも聴き込みたい、高クォリティーな一枚です!
bounce (C)ダイサク・ジョビン
タワーレコード(vol.339(2011年12月25日発行号)掲載)
4年ぶり待望の新作は、アコースティックを基調としたジャジー・テイストなサウンド、様々なラテン・リズムを用いてピアノをはじめとする各パートが絶妙なアンサンブルを形作る、非の打ち所のない完璧な演奏。それらをバックにストイックかつ力強い歌い口が楽曲に凛とした情感を宿らせる。歌い手としての非凡さ、凄さを改めて思い知らされる傑作。歌、演奏共に本当に別格の存在感、ぜひ多くの人に聴いてほしい1枚です。
intoxicate (C)山本康貴
タワーレコード(vol.95(2011年12月10日発行号)掲載)