前作『Nobody's Tune』が世界的に大ヒットしたウーター・ヘメルの2011年作はとてもパーソナルな作品。前2作のプロデュースはベニー・シングスが担当したが、本作ではヘメル自身がプロデュースを担当。また、これまでピアノで参加していたピーター・デ・グラーフの代わりにティエリー・カステルが全面参加し、新たなコラボレーションが生まれ、これまで以上に幅広い作品に仕上がった。
発売・販売元 提供資料(2011/09/07)
〈天は二物を与える〉というが、筆者のように何も与えられていない人間もいれば、二物どころかいくつも恩恵を受けているウーター君のような人もいる。初のセルフ・プロデュースとなった本作は、ジャジーな意匠の極上ポップ・チューン揃いで、改めて彼のセンスに脱帽させられる一枚だ。絹のような光沢を湛えたクルーナー・ヴォイスとストリングスが華やかに舞う表題曲や、8ビートのロック・ナンバーなど、卑怯なくらい良い。
bounce (C)北爪啓之
タワーレコード(vol.338(2011年11月25日発行号)掲載)