ホーナー史上、最もワイルドな人気作!!
『コマンドー』(1985)
サウンドトラック
音楽 ジェームズ・ホーナー
監督 マーク・L・レスター
主演 アーノルド・シュワルツェネッガー、レイ・ドーン・チョン、ヴァーノン・ウェルズ
南米のクーデター一派に娘をさらわれた元グリーンベレーの怒りが大爆発。『ターミネーター』で一躍スーパー・アクション・スターとなったシュワルツェネッガーの個性を大前面に出して作られたスペクタクル・アクション。シュワ氏のヒーロー作品は、この後、『ゴリラ』『プレデター』と続き、スタローンも触発させることとなります。さて、物語よりも、とにかく豪快さを楽しむこの作品、監督は『処刑教室』『炎の少女チャーリー』と不器用ながらクセのある娯楽作を作るマーク・L・レスター。音楽は『スター・トレック2』『ブレインストーム』後の、娯楽大作の仕事も増え、ノッていたジェームズ・ホーナー。同年のハートウォームなオーケストラの『コクーン』とは好対照の、ホーナーの作品の中でも珍しいぐらいの、ワイルドなフュージョン寄りのサウンド。ジャングルでのアクションや人間くささの象徴か、尺八とスティールドラムの音色がユニークで、そこに荒削りなシンセ・サウンドとオーケストラ、ロックなビートが交じり合う熱い世界。メインタイトルでの後半の美しいメロディも意外で忘れがたい。ホーナーというより『デルタフォース』的なアラン・シルベストリの80年代燃えまくりエレクトロ・スコアのファンあたりにお薦め。主題歌のザ・パワー・ステーションの「サムデイ・サムハウ・サムワンズ・ガッタ・ペイ」もサントラ盤としては今回が初収録。 (C)馬場敏裕
タワーレコード