ゴージャスに飾られたレイの旋律。アレンジは若き日のヤーレ!

『続・男と女』(1977)
サウンドトラック

音楽 フランシス・レイ
監督 クロード・ルルーシュ
主演 ジェームズ・カーン、ジュヌビエーヴ・ビュジョルド

アメリカの西部劇の舞台で、『男と女』の物語をルルーシュがリメイク。共に伴侶を失った大人の男女がお互いの子供をきっかけに知り合い、愛を育んでいく。邦題よりもオリジナル・タイトルの「もう一つの」『男と女』であります。音楽は、もちろんフランシス・レイ。この、いかにもレイらしい、少し悲しげながらもあまりに流麗なメロディを、今回、ゴージャスなオーケストラ・アレンジで披露しているのが、なんとゴベールでもミュジーでもなく、若き日の(当時28歳!)のガブリエル・ヤーレとフレンチ・ポップス界の大御所アレンジャーのイヴァン・ジュリアン。とにかく、ダイナミックにうっとりする、という、ルグラン『三銃士』にも似た世界とでもいいましょうか。前述の通りですので、ヤーレ・ファンも要チェックの作品です。 (C)馬場敏裕