コンゴ生まれのベルギー育ちで、ジェイ・Z風の語り口もスマートなバロジが3年ぶりに新作を発表。前作「Hotel Impala」はGファンクまで盛り込んでUS志向の強さを見せていたが、今回は(外からイメージされる)アフリカらしさを意識したエクレクティックな内容で、生音を強調したトラックはいずれも素晴らしくソウルフル。冒頭で<コンゴ音楽の父>たるグラン・カレの60年曲"Independance Cha Cha"をリメイクしたのは、その<アフリカの年>から50周年という節目を踏まえた采配なのだろう。以降もマヌ・ディパンゴのネタ使いやコノノNo.1との合体といった明快な演出は続くものの、マーヴィン・ゲイのカヴァーにアンプ・フィドラーを迎えるようなバランス感覚こそが彼の本質では?いずれにせよ傑作!
bounce (C)出嶌孝次
タワーレコード(vol.326(2010年10月25日発行号)掲載)
ベルギー在住のコンゴ人ラッパー、バロジの新作がすごいことになっている。最高傑作、問題作、いろいろな意見があるようだが、昨今のアフリカ音楽の中でもダントツに刺激的な作品であることは間違いない。なんといっても1曲目がグラン・カレのカヴァーで、バックがウェンド・コロソイのバンドという、コンゴ音楽ファン落涙必至の演出。さらにザイコ・ランガ=ランガのメンバーや、コノノNo.1との共演トラックも。付属のDVDには2曲のPVとドキュメンタリーを収録。
intoxicate (C)篠原裕治
タワーレコード(vol.88(2010年10月10日発行号)掲載)