妥協のない創作姿勢を貫きながらも、本国では年齢性別を問わず幅広い支持を集め、「韓国大衆音楽の懐かしい未来」とまで称される稀有なロック・バンド、チャン・ギハと顔たち(チャンギハワ オルグルドゥル)。ZAZEN BOYS、トクマルシューゴ、ヒカシューとの対バンも話題になった衝撃の初来日公演を経て、大ヒットしたデビュー・アルバム『何事もなく暮らす』から2年振りとなる待望の2作目が完成!新メンバーも迎えてますますポップに、ますます強靭になったバンド・サウンドが飛び切り楽しく、素晴らしい!
発売・販売元 提供資料(2011/09/08)
《ブロッコリーお前もか》《たぶんイジャラムバンド》など、逸脱したセンスと雑多な音楽性が溢れかえる韓国ロック界の星、チャンギハと顔たち。2年前の衝撃デビュー、そしてダンス担当のミミ・シスターズの脱退~新メンバー加入を経て、いよいよバンドの本領が試されるなか、よりエネルギッシュでコテコテしながらも香り高くて軽い、う~ん、まさに良質なゴマ油のような新作が届いた。70~80年代の韓国のフォーク、ロックに影響を受けたという彼らだが、今作では欧米のサイケ、プログレ~ニューウェイブの匂いがぷんと漂い、よりポップでカラフルな内容に。初期XTCのようなピヨピヨしたキーボードと屈折したメロディーがあったり、ソフトサイケなゆらめきと韓国語の野太い抑揚が一瞬フランコ・バッティアートに聞こえなくもない瞬間があったりと、どうしても語感の楽しさを探してしまうものの、いつしか巧妙なバンドマジックに心躍らされている次第です。
intoxicate (C)久保正樹
タワーレコード(vol.94(2011年10月10日発行号)掲載)
アイドル・ポップから目線を移すと、韓国にはさらに奥深い音楽の森が……! アンダーグラウンド・シーンで絶大な支持を集め、昨年末の初来日ではZAZEN BOYSやトクマルシューゴとの共演も果たした彼らのセカンド・アルバム。初期ロキシー・ミュージックやトーキング・ヘッズなどを彷彿とさせるエキセントリックなグルーヴと、ハングル特有の語感が生み出すファンキーなビート感──これはもう、クセになるわ!
bounce (C)久保田泰平
タワーレコード(vol.336(2011年9月25日発行号)掲載)