2001年にスタートした大好評のコンピレーション・シリーズにMGMTが登場!今回はポストパンクを中心に、コアな音楽好きの間でカルト的人気を博すバンドをピックアップ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、スーサイド、ジュリアン・コープなどのカルト的な大物アーティストから、ザ・ドゥルッティ・コラム、ザ・チルズ、ジャコバイツのようなUKポスト/ゴスパンクバンドを選曲しているあたりもMGMTならでは。彼らのアルバム『Congratulations』のプロデュースをしたソニック・ブームことピート・ケンバーのバンド、スペースメン 3の楽曲も収録されており、また、デイヴ・ビクスビー、シュヴァル・ソンブル、ザ・ウェイクなど、近年人気のドリームポップ/チルウェイブ/シューゲイズ/アシッドフォークシーンのインディーバンドに影響を与えたバンドが収録されているのも興味深い。またシリーズの楽しみのひとつが、監修者によるシリーズ限定のカヴァー。今回は、MGMTによるバウハウスのカバー「All We Ever Wanted Is Everything」を収録。こちらは『Congratulations』をリリースして以来となる新録にして、2011年唯一の楽曲になるとのこと。今作品は、MGMTの音楽ルーツを垣間みれると共に、ブルックリン・シーン以降のチルウェイブやグロウ・ファイなどのルーツも紐解けるであろう魅力的な楽曲を収録。彼らのファンは勿論、ドリームポップやチルウェイブに心を打たれた音楽ファンも心から楽しめる作品だ。
発売・販売元 提供資料(2011/08/19)
深夜に聴きたいまどろみ系コンピ・シリーズの最新版をMGMTが監修した。これが〈20代後半の彼らがなぜ?〉という曲ばかり。ヴェルヴェッツやスーサイドのマイナー曲から、ドゥルッティ・コラムやフェルト、そして昨今のチルウェイヴにも繋がりそうな60sクリスチャン・フォークまで—— 幅広くとも、彼らの辿ったサイケ・トリップの源泉が確実に見える構成だ。本人たちによるバウハウスのカヴァーも初収録。
bounce (C)村上ひさし
タワーレコード(vol.336(2011年9月25日発行号)掲載)