アメリカン・ミュージックが作り出したリズム&ブルース、ラグタイム、ジャズ、ロックンロールをまるでアーヴィング・バーリン、ビートルズ、ファッツ・ドミノ、ボブ・ディランのように表現してきたシンガー・ソング・ライター、ランディ・ニューマンのセルフ・カヴァー・アルバムの第2弾。 (C)RS
JMD(2011/08/04)
ノンサッチから登場した8年ぶりとなる2枚目のセルフ・カヴァー集。余計な細工は一切排除し、自身のピアノと声だけの弾き語り形式でレコーディングされた本作を通じて、カントリーやフォーク、ニューオーリンズ産リズム&ブルースへの愛を詰め込んだ人懐っこいニューマン・ソングの素晴らしさに改めて気付かされました。<古き良きアメリカ>に思いを馳せる──そんな郷愁感たっぷりな一枚です。
bounce (C)赤瀧洋二
タワーレコード(vol.333(2011年6月25日発行号)掲載)
傑作『Harps And Angels』に続くアルバムは、2003年に発表されたピアノ弾き語りによるセルフ・カヴァー集の続編であった。この場合、オリジナルの新作じゃないのか、と落胆する人は皆無だろう。〈Vol.1〉の充実した内容に満足したし、むしろ大歓迎。ただし、前回にだいぶ有名曲を出してしまっているので地味目にならざるを得ないだろうってことが唯一の懸念材料だったが、『The Rand Of Dreams』の冒頭を飾った名曲《Dixie Flyer》のイントロをきっちりと再現する滋味深いピアノが流れてきた瞬間、そもそもこの人の音楽を判断する際に派手とか地味とかありゃせんだろうと気づいて苦笑いした。99年の『Bad Love』辺りから全然変わらない良い具合の枯れた歌声で、ニルソンの名唱でも知られるレトロ・ソング《Dayton,Ohio-1903》なんかをやられると時間感覚が思いっきり狂わされる。いまはいったいいつの春? さすがに〈Vol.3〉はないだろうし、浴びるほど聴かせてもらう。
intoxicate (C)桑原シロー
タワーレコード(vol.92(2011年6月20日発行号)掲載)