かっこいい荒削りなラウンジ・サウンドを楽しめる録音が集まった一枚といっていいでしょう!!
『PROFESSOR KRANZ TEDESCO DI GERMANIA』(1978)
サウンドトラック
音楽 ピエロ・ピッチオーニ
監督 ルチアーノ・サルチェ
主演 パオロ・ヴィアッジオ、ジョゼ・ウィルケル、ヴィットリア・チャマス、マリア・ローザ
60年代にテレビ・シリーズのキャラクターとして活躍したクランツ教授がブラジルにての大騒動の巻。監督は『IL FEDERALE』『スラローム』『エル・グレコ』など、日本のファンには、モリコーネとの仕事で記憶のあるルチアーノ・サルチェ。ピッチオーニの本作でのサウンドは、ボサ調なトラックはイタリアン・サントラ・ラウンジ選曲盤などで紹介されていただけに、全貌の登場が気になっていた一作だけに、ビート・レーベルの、他会社音源も果敢にアタックするDJ向き音源的シリーズDDJからの良心リリース。まさに、辛口から甘口まで広い意味でのラウンジ音源のライブラリー的録音の集まりで、心地よいボッサから、ちょっとフリー・ジャズよりの危険さを感じさせる録音、スローからアップテンポまで、本当にバラエティに富む。トータルの面白さといえば、よりスタジオ・ライブ的なかっこよさを感じさせられる録音の多いこと。初めにトッキーニョとヴィニシウスの生粋のブラジル・ボッサも出てまいりますが、驚かれませんように。 (C)馬場敏裕
タワーレコード