クラシック
CDアルバム

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フォーマット CDアルバム
発売日 2011年08月04日
国内/輸入 国内
レーベルグリーンドア音楽出版
構成数 1
パッケージ仕様 -
規格品番 GDCL-0062
SKU 4580139521813

構成数 : 1枚
合計収録時間 : 00:00:00

【曲目】
W.A.モーツァルト:
1. フルート四重奏曲 イ長調 K298
2. オーボエ四重奏曲 へ長調 K370
3. クラリネット五重奏曲 イ長調 K581
【演奏】
ドロルツ四重奏団
1)オーレル・ニコレ(フルート)
2)カール・シュタインス(オーボエ)
3)ハインリヒ・ゴイザー(クラリネット)
【録音】
1)1950年代[モノラル]独Columbia C60557
2)1957年10月2日 ベルリン[モノラル]独Columbia WSX 506
3)1957年10月5日 ベルリン[モノラル]独Columbia WSX 506

  1. 1.[CDアルバム]

作品の情報

商品の紹介

3人の管楽器奏者(ニコレ、シュタインス、ゴイザー)とドロルツ四重奏団のアルバム。ヴィルトオーゾや楽器の音色を誇示するものでなく、一切の虚飾を廃し、モーツァルトの心を見事に紡ぎ出している。 (C)RS
JMD(2011/08/11)

ドロルツ四重奏団と3人の管楽器奏者
髙杉 忠博

1950年代にベルリンで活躍した演奏家、ドロルツ四重奏団とニコレ、シュタインスおよびゴイザーによるモーツァルトを聴いて、「室内楽は、人の心の動きを表現するものなのです。」と来日したワルター・バリリ氏がNHKのテレビ番組の中で語られた言葉を思い起こした。
モーツァルトの音楽はシンプルであるが故に、演奏する者の知性や人間性がそのまま現れてしまう。テクニックに長けた演奏家のモーツァルトがつまらない演奏に陥ってしまう例を目の当たりにすることがある。
3人の管楽器奏者とドロルツ四重奏団は、ヴィルトオーゾや楽器の音色を誇示するものでなく、一切の虚飾を廃し、モーツァルトの心を見事に紡ぎ出している。

澄み切ったフルートの響きは、暖かい陽光に包み込まれるような至福の時間を感じさせる。戦後、スイスのヴィンタートゥール市立管弦楽団で演奏していたオーレル・ニコレは、このオーケストラを客演しに来たフルトヴェングラーに見出され、彼に嘱望されて、1950年に24歳の若さでベルリン・フィルの首席フルート奏者となる。
私は、フルトヴェングラーが1950年から彼の亡くなる1954年までにベルリン・フィルを指揮した録音を愛聴する。ベルリン・フィル時代のニコレは、パリ音楽院で師事したマルセル・モイーズと同じ、ケノン製のフルートを演奏していたと聞く。(季刊「ムラマツ」Vol.69 2000年秋号に掲載されたパウル・マイゼン氏の寄稿「「フルートについて考え直す」という試み」を参照。)あのシューマンの第4交響曲、ブラームスの第1交響曲第4楽章のソロ、ルガーノでの田園交響曲など、数々の名演奏の中で、巨匠フルトヴェングラーの濃密な楽音に乗って、冴え冴えと響きわたるフルートが、独特の味わい深さを加えているように聴こえる。
ニコレの使用楽器は、その後、ヨハネス・ハンミッヒを経てムラマツへと変遷していったそうである。しかし、本演奏K298および同じレコードに収録されているフルート四重奏曲K285bをよく聴くと、そのフルートの音は、適度に引き締まりながらも、低音のカラーは優しく、陰影に富み、表情豊かで、洋銀のフルートの個性とモイーズ・モデルのスケールの特徴が感じとれる。あくまでも想像の域を出ないが、ニコレはケノンの楽器を巧みに操ってこの録音を行ったのではないだろうか。いずれにしても、これは、得も言われぬフルートの温かな息遣いによって、作曲家の精神を表現した、1950年代のニコレの名演の一つとして記録されるべきものである。
グリーンドア音楽出版
発売・販売元 提供資料(2011/07/21)

(解説続き)
輝かしく快活なオーボエの音色と技巧によって繰りひろげられるオーボエ四重奏曲K370は、協奏曲のように華やかな作風をもった室内楽作品である。その第2楽章は、哀切を伴って細やかな表情で歌われる内省的な音楽となっていて、その明暗の対比が、この作品を奥深く印象的なものにしている。
カール・シュタインスは、吉田雅夫氏の著書によると、オーボエにヴィブラートをかけた最初の人と伝えられ、また、カール・ライスター氏の回想録「ベルリン・フィルとの四半世紀」では、「特にモーツァルトの作品においては、素晴らしい音の感性をもっており、またその演奏には軽妙さをもっていた。」と紹介されている。その演奏スタイルは繊細かつしなやかで、柔らかなヴィブラートのかかった高音の美しさ、そして自然な音楽の流れを兼ね備えている。彼のオーボエは、1957年以降、同じくベルリン・フィルの首席奏者を務めたローター・コッホとよく比較されるが、シュタインスの演奏の美しさと一流の音楽的表現は、この楽器を愛好する人々を魅了し、高い評価を受けている。

クラリネット五重奏曲K581は、モーツァルトの死の2年前の作品で、言うまでもなく、クラリネット協奏曲やレクイエムと共に、モーツァルトが晩年に到達した心境を伝える珠玉の名品である。それは、古今における最高の室内楽作品であると言っても、決して過言ではないだろう。私は、特に、第4楽章の4つの変奏曲の後に現れるアダージョを聴く度に、それが、人がそれまでに歩んできた人生の来し方を、万感の想いで振り返っているような情緒を湛えているように感じられ、それに続く終結部のアレグロにかけて、胸の高揚を抑えることができない。
エーラー式クラリネットの名手ハインリヒ・ゴイザーの音色は力強く豊かであると同時に、いぶし銀のような余韻の輝きを放っており、この曲の楽想に見事に適合している。また、伸びやかな歌いまわしはあたたかみがあり、手を差し伸べれば触れることができるような親しみが感じられる。

オーボエ四重奏曲は1957年10月2日の、クラリネット五重奏曲は1957年10月5日の、ベルリンにおける録音とのことである。
この1957年10月の末に、ベルリン・フィルはカラヤンに率いられて初来日を果たす。初来日時のベルリン・フィルのメンバー表には、シュタインス、ニコレ、ヴァイオリンのドロルツ、ベトガー、ヴィオラのユーバーシェール、チェロのマヨフスキーの名前が記載されている。しかし、この時、ニコレは急病のため来日することができず、カラヤンの要請によって、カラヤンの差し向けた自家用機でウィーン交響楽団の名フルート奏者ワナウゼックが急遽駆けつけたという。
グリーンドア音楽出版
発売・販売元 提供資料(2011/07/21)

■演奏者について
オーレル・ニコレ
1926年1月26日スイスのヌーシャテル生まれ。1945年よりパリ音楽院でマルセル・モイーズに師事し、1947年プルミエ・プリを得て卒業。1948年ジュネーヴ国際音楽コンクール第1位。1950年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に首席奏者として入団し、1959年まで在籍。

カール・シュタインス
1919年5月22日ハノーファー生まれ。1949年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に首席奏者として入団し、1981年に同管弦楽団を退団。2009年4月22日ベルリンにて逝去。

ハインリヒ・ゴイザー
1910年8月3日ネルトリンゲン生まれ。1936年から1950年までベルリン国立歌劇場の第一クラリネット奏者。1951年から1977年までベルリン放送交響楽団の首席奏者を務める傍ら、夏季シーズンにはバイロイト祝祭管弦楽団の首席奏者を務めた。1996年6月26日バイロイトにて逝去。

ドロルツ四重奏団
ベルリン・フィルの第一ヴァイオリン奏者ドロルツにより1950年に結成された、戦後のドイツを代表する弦楽四重奏団。結成時のメンバーは、(第一ヴァイオリン)エドゥアルト・ドロルツ、(第二ヴァイオリン)ハインツ・ベトガー、(ヴィオラ)ジークベルト・ユーバーシェール、(チェロ)ハインリヒ・マヨフスキー。1973年ドロルツの死とともに解散。
グリーンドア音楽出版
発売・販売元 提供資料(2011/07/21)

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