タイトルの「we dance × avec toi」( ウィーダンス アベク トア) とは、フランス語で“一緒に” という意味の“avec toi” と英語の“we dance” をかけた言葉で“バレエダンサーのデュエットのようにまるで音を奏でる様に一緒に踊る” という意味が込められていて、英語だけでもなくフランス語だけでもないという部分にポストロックというジャンルの中だけで留まらないという思いも込められいる。3nd の持ち味でもある、軽やかで遊び心に満ち、暖かく丸みのある独特の季節感や温度感のあるサウンドのM-2 やM-3。特にリードトラックでもあるM-2 は例えて言うならば、キラキラしたサウンドはまるでバレエダンサーの華麗に踊る姿が浮かんでくるような想像力を掻き立てられる透明感や温度感に溢れた曲になっている。またM-5 のようなシンプルでしっとりとした3nd の綺麗でドラマ性溢れる世界観を聴かせてくれる曲もあれば、M-1 やM-7 のような3nd のイメージとは反する激しい楽曲も収録されていて、ミニアルバムとは思えない振り幅のある作品となっている。
発売・販売元 提供資料(2011/07/20)
ツイン・ギターの片割れの脱退により、3人編成となってからは初の音源となるミニ・アルバム。プログレッシヴな曲展開や叙情的なメロディーで色彩豊かな風景を描いていく独自の個性はそのままに、パートによって構築度より衝動が勝ることで楽曲のドラマ性がより高まった印象を受ける。奇を衒うことなく着実に前進を続ける彼らこそ、ポスト・ロック~マス・ロック界隈の良心と呼ぶに相応しい。
bounce (C)金子厚武
タワーレコード(vol.336(2011年9月25日発行号)掲載)