正統派ゴシック・ホラー・サウンドに注目のオルゴール音楽。
『家』(1976)
サウンドトラック
音楽 ロバート・コバート
監督 ダン・カーティス
主演 オリバー・リード、カレン・ブラック、バージェス・メレディス、ベティ・デイビス
当時のユナイト映画が77年に『キャリー』『オードリー・ローズ』と本作で”パラサイコ・シリーズ”と称して傑作オカルト・ホラー3作を紹介。唯一、サントラが音盤化されていなかった傑作がついにCD化。風格ある別荘の”家”にひとバカンス過ごすつもりだった一家が、”家”のえじきとなっていく・・・・ほぼ同時期に公開された大林宣彦監督『ハウス』と並べて話題になりました。さて、ゴシック・ホラーの名編と称される本作、監督はカルト『血の唇』の、そして日本では未紹介のカルトTVシリーズ『DARK SHADOWS』のクリエイターとして有名なダン・カーティス。音楽は、カーティス作品の音楽といえば、ロバート・コバート。今作は、正統派ゴシック・ホラーを彩る、丁寧なこわがらせストリングスでじっくり楽しませる。気になるのは、サブテーマ的な、そして劇中オルゴールのメロディとしても登場する悲しげにかわいいメロディで、これが偶然でしょうが、シチュエーションなどもある種似ているホラー『ポルターガイスト』の「キャロル・アンのテーマ」を激しく思い出させるのです。70年代娯楽映画ファン待望の一作がようやく音盤化、という一枚。 (C)馬場敏裕
タワーレコード