初期の洒落たネオ・ソウル感を振り払うかのように''攻め''のアーティスト活動を深めていくラサーンですが、今作も盟友ジェイミー・ジャズとキース・クラウチが関わってますから基礎は変わりません。プリンス丸出しな紫色ファンク(1)、ディープなエレクトロ調(4)、808シンセがコココンと鳴り響く(11)等々も良いですが、ファルセットが宇宙へ羽ばたく美麗ミッド(5)(6)(8)もやっぱり最高ですね~
タワーレコード(2011/07/19)
ラサーン・パターソンの約4年ぶりとなるアルバム。彼がスティーヴィ・ワンダーとともに最も影響を受けた"紫の殿下"流80ファンクネスがぶりぶり炸裂する意欲作。もちろんテナー・ヴォイスでの美麗ミッド~スロウも健在。 (C)RS
JMD(2011/06/02)
『ワインズ&スピリッツ』以来約4年振りとなるアルバムは、彼がスティーヴィーと共に最も影響を受けた“紫の殿下”流・80'sファンクネスがぶりぶり炸裂した意欲作。もちろん宙空へ羽ばたかんばかりのテナー・ヴォイスでの美麗ミッド~スロウも健在。
P-VINE
発売・販売元 提供資料(2011/05/25)
オリジナル作としては4年ぶりだが、その間に自作曲中心のクリスマス盤やシュガラッシュ・ビート・カンパニーでも先鋭的なアルバムを発表するなど創作意欲は衰え知らず。近年は初期の洒脱なイメージを振り払うかのように尖った感性も魅せていたが、プリンスの背中を見続けている点は今回も変わらず、オープニングの"I Only Have Eyes For You"からコズミックな音像と中性的なシャウトで景色を紫色に染め上げ、"Easier Said Than Done"などのエレクトロ・ファンク感も特徴的だと言える。DTMで自作した骨組みをデビュー以来の盟友であるジェイミー・ジャズとキース・クラウチの2人が整えていったという楽曲群は流石のクオリティーで、殿下と80sモードを両輪にしたラサーン節が堪能できる快作だ。
bounce (C)池谷昌之
タワーレコード(vol.334(2011年7月25日発行号)掲載)