バイバ・スクリデ、ORFEOよりあらたなスタート! 専属リリース第1弾はブラームス
理想的な顔合わせ、オラモとのコンチェルト。妹ラウマとのデュオ、ハンガリー舞曲集
1981年ラトヴィアのリガに生まれ、2001年にエリザベート王妃国際コンクールのヴァイオリン部門で第1位に輝いたバイバ・スクリデ。すでにコンサートとレコーディング双方で着実にキャリアを重ねていますが、コンクール制覇以来10年の節目にあたる2011年、ORFEOよりあらたなスタートを切ることになりました。記念すべき専属リリース第1弾はブラームス。2009年にライヴ収録された「ヴァイオリン協奏曲」と、2010年に妹ラウマ・スクリデとデュオを組み、セッション録音した「ハンガリー舞曲集全曲」という豪華2本立てのラインナップです。
■緩徐楽章が絶品。バイバ・スクリデが10年来あたためてきたプログラム
バイバ・スクリデは、ライナーノートで、ブラームスのヴァイオリン協奏曲との関わりについて次のように述べています。
「他のコンチェルトほど長くは弾いていません。子供の頃に弾いたことはありません。私はこの曲を、およそこの10年間ほど、定期的に弾いてきました。ストックホルムで、わたしたちはそれをライヴでレコーディングして、あとでハンガリー舞曲を加えようという考えが浮かんだのです。ブラームスって本当におもしろいんですよ、あなたが聞くのはこれまでで最も美しい瞬間ばかりみたいなんですもの! ブラームスの緩徐楽章すべては、ブラームスのいちばんすてきな瞬間だとおもいません? ああ、これほど美しいものは何もありません! もちろん、ほかの作曲家たちのすばらしい作品の数限りないリストがあります。でも、ブラームスによって、ひとときの間完全に魅了されるのです。」
バイバ・スクリデがORFEOデビューの重要な機会にブラームスの協奏曲を取り上げたのは、とっておきの作品だからにちがいありませんが、第1楽章第2主題やアダージョでは、甘美な音色でたっぷりととろかすように歌って、じっさい、ここでの熱い言葉が示す通りのみごとな出来ばえを確かめることができます。
■作品を熟知したサカリ・オラモとの理想的な共演
「サカリ・オラモ自身がもともとヴァイオリニスト出身ということもあって、独奏ヴァイオリンを含めたすべてのパートを完璧にマスターしていたので、お互いに自然に反応し合える共演者を得て、たいへん心強かった。」
これまでのレコーディングでも、バイバ・スクリデは、やはり同じラトビア出身のアンドリス・ネルソンス指揮によるチャイコフスキーをはじめ、ショスタコーヴィチ、モーツァルト、ヤナーチェクなど協奏曲のアルバムを中心に発表しており、オーケストラとの共演に強い関心を寄せてきたことがうかがえますが、とりわけバイバ・スクリデにとって、このたびのサカリ・オラモとの共演について満足するものだったようです。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2011/05/19)
■妹ラウマとの鉄壁のデュオ。ヨアヒム編曲の『ハンガリー舞曲集』
「ハンガリー舞曲集全曲」は、ヴァイオリン協奏曲の被献呈者で、名手ヨアヒムがヴァイオリンとピアノのために編曲した版による演奏で、スクリデ姉妹が14、15歳当時、来日公演でも弾いたという思い出の演目。バイバ・スクリデの言葉によれば、興味深いことに「“ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオニスト”ヨアヒムの手によるアレンジに反して、音域・重音・跳躍といった観点からも“非ヴァイオリン的な様式”で書かれた超難曲」とのことですが、そうした要素を微塵も感じさせないあたり、さすがに実妹とのデュオといったところでしょう。
■使用楽器について
このアルバムでバイバ・スクリデは、内容に合わせてふたつのストラディヴァリウスを弾き分けています。コンチェルトで使用するのは、2001年以来の愛器「ウィルヘルミ(1725)」(日本音楽財団より貸与)。開放的で、力強く輝かしい音色が特徴です。いっぽう、ハンガリー舞曲集では「エクス・バロン・フォン・ファイリッチュ(1735)」に持ち替え。かつてギドン・クレーメルが所有していたこの楽器は、音色にあたたか味があり、とても色彩豊かで、どこか「大人びたヴァイオリン」なので、ピアノとの親密な対話によりふさわしい性格を備えているとの判断なのかもしれません。
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発売・販売元 提供資料(2011/05/19)