| フォーマット | CDアルバム |
| 発売日 | 2011年07月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| レーベル | Columbia |
| 構成数 | 2 |
| パッケージ仕様 | - |
| 規格品番 | COCQ-84909 |
| SKU | 4988001490807 |
構成数 : 2枚
合計収録時間 : 01:49:56
【曲目】
ハイドン:オラトリオ《天地創造》全曲
【演奏】
ヘルムート・コッホ(指揮)、ベルリン放送交響楽団、ベルリン放送大合唱団
インゲボルク・ヴェングロール(ソプラノ)、ゲルハルト・ウンガー(テノール)
テーオ・アーダム(バス)、ローベルト・ケーブラー(チェンバロ)
【録音】
1960年8月 東ベルリン
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🎵ハイドン:オラトリオ『天地創造』Hob.XXI-2
ガブリエルとエヴァ:インゲボルク・ヴェングロール
ウリエル:ヘルベルト・リッペルト
ラファエル:ゲルハルト・ウンガー
ベルリン放送大合唱団
ベルリン放送交響楽団
指揮:ヘルムート・コッホ
通奏低音はチェンバロとチェロ。
チェンバロ:ロベルト・ケプラー
チェロの演奏者は未記載。
チェンバロはレチタティーヴォのみの参加。
1960年8月のステレオ録音。合唱が加わるフォルテの部分で歪み気味なのが惜しいです。
コッホは冒頭から アグレッシヴな表情づけの、まるで次々と隕石が地球にぶつかり 灼熱の大地と化しているかの様な序奏から開始されます。そして 冷えて固まった地球に『光あれ!』
弦楽器を刈り込み、管楽器の響きを明瞭に聴かせながら ソロ(声楽)と器楽(特に管楽器)のアンサンブルを密に作っていくスタイルは時代からすると先進的。テンポは軽快、推進力に溢れる 心躍らせる気持ちの良い速さとリズム。
ハイドンが嫌々書いた 描写音楽は、特に動物が現れる場面などは とても丁寧な演奏です。
ソリストは 装飾を加えずに 楽譜に忠実に歌っています。34歳のテオ・アダムの若々しい真っ直ぐな爽やかな声が『天地創造』にぴったり。ただ 他のソリストがちょっぴり残念です。
合唱は中音や低音の旋律がしっかりと聴こえる「4声のバランス」の良い録音となっています。
このアルバムで特筆すべきは、曲目解説と対訳の27ページが大宮真琴先生の執筆です。ハイドン研究者らしい 極めて詳細な内容を簡潔に述べられています。十分な資料となる、これを読むために入手する価値のあるブックレットです。
このアルバム、第2部の途中でCDの1枚目と2枚目の交換。これはハイドンの意図に沿ったものでなく、音楽的にも中途半端なもの。無関心な編集が残念でなりません。
1960年当時、室内楽的なアンサンブルを感じさせる画期的な素晴らしい演奏ですが、1974年にソリスト2人を交代させたコッホの新盤があり、勿論 細部の違いはありますが、シュライヤーの歌う新盤が頭ひとつ飛び出しているため、この盤のお薦め度は『3』となります(新盤がなければ「4」です)。