映画ファン驚きのマイク・リー監督作のサントラ音盤化!
『家族の庭』(2010)
サウンドトラック
音楽 ゲイリー・ヤーション
監督 マイク・リー
主演 ジム・ブロードベント、レスリー・マンビル
映画ファンびっくりの、珍しいマイク・リー監督作品のサントラのCD化です。市民たちの日常生活を切り取る名匠のマイク・リー。リー監督作品のサントラは、過去も『トプシー・タービー』(もともとが古典劇の映画化なので、これは異色作)を除いて、サントラ音盤化はありませんでした。今回も、地質学者とセラピストがそれぞれの職業の老夫婦の穏やかな日常を、ちょっとオフビートな友人たちとの交流を通して描く。音楽は、舞台劇を中心に作曲しているゲイリー・ヤーション。リーは『ヴェラ・ドレイク』までアンドリュー・ディクソンに音楽を依頼していたが、前作『ハッピー・ゴー・ラッキー』から『トプシー・タービー』の時音楽監督だったヤーションに頼むようになった。『家族の庭』の音楽は、アコースティック・ギター、バイオリンを中心にした小人数での穏やかに美しく、時々調子をはずしてみる、そんな静かな室内音楽。前半19曲。後半は、このコンビの前作『ハッピー・ゴー・ラッキー』(2008)は、あまりに楽観的で、それが長所でも短所でもある30代女性の小学校の先生の物語。こちらは、よりコメディっぽく明るく、そして女性らしい華やかさも感じさせる楽しい室内楽。いずれも目立たないながら、良質の映画というものは、その音楽単体で聴いてもじっくり幸せな気分にひたれると実感できる、うれしいCD化。 (C)馬場敏裕
タワーレコード