ロンドン出身、DRUMN' BASSやDUB-STEPなどのダンス・ミュージック/ロック/ヒップホップを飲み込み圧巻のテンションと怒涛のサウンドスケープをクリエイトするチェイス&ステイタス。UKで初登場2位を記録したデビュー・アルバム日本発売決定。 (C)RS
JMD(2011/05/16)
さまざまなスタイルにリーチし得るクロスオーヴァー感覚に優れたファースト・アルバム「More Than Alot」(2008年)が、エネルギッシュなライヴ・パフォーマンスの評判も相まって大ヒットを記録したチェイス&ステイタス。その勢いは翌年USへと飛び火、スヌープ・ドッグが自身の"Snoop Dog Millionaire"で彼らの"Eastern Jam"をサンプリング、またリアーナのアルバム「Rated R」ではプロデューサーとして招かれもした。そんな大仕事によって、彼らのキャリアもピークに達したと思った人は多いだろう。しかし、そんな出来事が些細なトピックに感じられるほど、およそ3年ぶりとなるこのニュー・アルバム「No More Idols」の内容は圧巻だ。ミステリアスなMCで幕を開け、ポリリズミックなビートとレイヴィーなシンセで疾走していく"No Problem"、プラン・Bが参加したメロウ・パートとドライブ感あるトラックの対比が美しい"End Credits"といったドラムンベースの完成度に改めて驚かされる一方、壮大でユーフォリックなポップ・ナンバー"Blind Faith"、ドアーズ"Down So Long"をサンプリングした大迫力ブレイクビーツ"Hypest Hype"、サブフォーカスと共演したキャッチーなエレクトロ・ダブステップ"Flashing Lights"など、ドラムンベースのテクスチャーを最大限に発揮したハイブリッドなブレイクビーツの連続は驚異的。彼らにとって初のメジャー作品となる本作が、果たしてシーンにどんな影響を及ぼすのか。当分その動きからは目が離せそうもない。
bounce (C)青木正之
タワーレコード(vol.329(2011年2月25日発行号)掲載)