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クラシック
CDアルバム

R.Strauss: Festmusik zur Feier des 2600 Jahrigen Bestehens des Kaiserreiches Japan Op.84, etc

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フォーマット CDアルバム
発売日 2011年05月24日
国内/輸入 輸入
レーベルAltus
構成数 2
パッケージ仕様 -
規格品番 ALT103
SKU 4543638001033

スペック

モノラル

構成数 : 2枚
30ページの日本語解説付
録音 : モノラル (---)

【収録内容】
CD1
1. R.シュトラウス(1864-1949):皇紀2600年奉祝音楽
 ヘルムート・フェルマー(指揮)、紀元二千六百年奉祝交響楽団 録音:1940年
2. ピツェッティ(1880-1968):交響曲 イ調
 ガエタノ・コメリ(指揮)、紀元二千六百年奉祝交響楽団 録音:1940年
3. イベール(1890-1962):祝典序曲
 山田耕筰(指揮)、紀元二千六百年奉祝交響楽団 録音:1940年
CD2
1. ヴェレシュ(1907-1992):交響曲「日本の皇紀2600年へのハンガリーからの贈り物」
 橋本國彦(指揮)、紀元二千六百年奉祝交響楽団 録音:1940年
<ボーナストラック>
2. 近衛秀麿(1898-1973):大礼奉祝交声曲より 第2~4楽章 *第1章は未録音
 近衛秀麿(指揮)、新交響楽団、ヴォーカルフォア合唱団、
 内田榮一(バリトン)、松平里子(ソプラノ)、佐藤美子(メゾソプラノ) 録音:1928年
3. 『終戦の詔書』(玉音放送全編)
 音源提供:NHK 新マスタリング

  1. 1.[CDアルバム]
  2. 2.[CDアルバム]

作品の情報

メイン

商品の紹介

皇紀2600年の奉祝音楽集成。今ふりかえる昭和『玉音放送』付
―紀元2600年奉祝音楽について―
終戦まで紀元といえば日本では皇紀で、皇紀とは明治政府によって国の紀元として正式採用され、「日本書記」の記述に従い神武即位の年を元年としたものです。皇紀では西暦1940年が2600年という大きな区切りにあたっており(因みに本年は皇紀2671年)日本政府はこの年を明治維新以来の近代化の成果を全世界に問う特別な1年にしようとし、東京ではオリンピックや万博も開かれるはずでありました。この記念すべき年の祝賀行事の一環として「紀元2600年奉祝楽曲演奏会」が開かれました。近衛文麿を首班とする政府はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ハンガリーの6ヶ国の政府に作曲家の斡旋を依頼。アメリカは拒否しましたが残り5ヶ国は応じました。その中で今や有名曲のイギリスのブリテン「鎮魂交響曲」は締め切りに遅れたのと作品に祝典性が認められないとの理由で曲目から外されました。ちなみにブリテンの作曲料は7000円。当時天丼が50銭という物価でありました。また演奏会のためには160人からなる新響(現N響)を中心としたオーケストラが結成され、なんと齊藤秀雄(本番は齊藤は振らず)の指揮のもと30回以上のリハーサルを積んでのぞみました。ここに収録されたのは、東京と大阪のコンサートの間に録音されたもので、日本のオーケストラ史にとってもかけがえのない貴重な記念です。

碩学片山杜秀氏(慶應大学准教授)による30ページ弱におよぶ詳細な解説書も秀逸! また、ボーナストラックに市販CD初となる昭和天皇即位を記念して作曲された近衛の貴重な交声曲(第1楽章は未録音)。また、新マスタリングにより一層玉声が鮮明になったNHK提供の音源「玉音放送」など、思い切った大集成でございます。なおSPの復刻はオーパス蔵が担当しており万全。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2011/04/20)

【曲目について】
■R.シュトラウス(1864-1949):皇紀2600年奉祝音楽
リヒャルト・シュトラウスが日本のために曲を書くというのはとてつもない大事件で、初演時の関心を大いに集めました。大人数を要するシュトラウス作品の中でも最大級クラスに属し、4管編成に12人の金管別動隊、さらに14の寺の鐘!といったもの。曲は連続する5部から成り鐘をゴングのように鳴らし、日本の動機をほのめかし、弦楽が大海原の描写をはじめ、やがて、さくら吹き乱れ繁栄を極める国家(日本)が現れる「バラの騎士」を思わせる豪奢な音楽の宴となるが不吉なグリッサンドの大騒音が襲いかかる(天変地異を描写)も、それらは侍たちの働きでしずめられ、日本の動機が大ファンファーレと化し、著しく高潮し鐘も高らかに鳴り響き、大見得を切るように結ばれます。
■ピツェッティ(1880-1968):交響曲 イ調
「20世紀のパレストリーナ」と呼ばれたピツェッティはレスピーギ、マリピエロ、カゼッラと並ぶ近代イタリアの大家。1919年のヴァイオリン・ソナタは今日では知る人ぞ知る音楽のようですが、戦前はフランクのソナタに匹敵するヴァイオリン・ソナタの名曲中の名曲と日本にもファンが多かったもようです。作風はグレゴリオ聖歌や古代ギリシア音楽への興味探求から長調と短調という2つの音楽に固まる前の古代の音階へと遡り、現代によみがえらせようとした作曲家で、R.シュトラウスに匹敵するポリフォニストと評価されています。また彼の芸術観は「人間はどんなに悲劇的な状況に追い落とされ、絶望しても最後は必ず神の恩恵があるのだから悲劇の中でも楽観を失わず常に希望の光を導き入れてくれるような音楽を書かなくてはいけない」というものでした。この交響曲もグレゴリオ聖歌風のメロディを軸として劇的な対位法で展開し、暗いテンションをかけ、それで最後の希望も失われないといった内容になっております。「ピツェッティのオーケストラ作品の中の最高の要素を全て集約した傑作」とイタリアでは評されております。
■イベール(1890-1962):祝典序曲
イベールがこの日本のための「祝典序曲」を書いたのは第二次世界大戦開始前後で、完成は1940年4月まさにドイツのフランス侵入直前で、そうした危機のさなかにイベールはこの曲で新境地を開きます。バッハやベートーヴェンへの回帰でありました、それまでの印象派や表現主義的な曖昧な形式から、より堅固なスタイルを築きました。この時期、ドイツの盟邦日本にイベールが捧げた音楽というのは当時なかなか生々しいものであったようですが、オネゲルは次のように評しています。『この曲はバッハのトッカータに比肩するものである。巨大建築のような堂々たる形式と主題の力強い表現力と驚くべきオーケストレーションの腕前によって、この作品は完全なる巨匠芸に到達しているものである』
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2011/04/20)

■ヴェレシュ(1907-1992):交響曲『日本の皇紀2600年へのハンガリーからの贈り物』
日本政府より祝奉楽曲の依頼を受けたハンガリー政府はコンクールを行い日本に送る曲を決めました。その時、第1位の作品がこのヴェレシュの交響曲。ヴェレシュはバルトーク、コダーイに学びバルトークの助手を長く務めました。曲はとりたて日本的要素を強調しておらず、むしろハンガリー的であって、師バルトークを思わせるところがあります。戦後はスイスに渡りハインツ・ホリガーを育てたりしたうえ、作曲の弟子にはリゲティがおりました。
■ボーナストラック
(1) 近衛秀麿(1898-1973):大礼奉祝交声曲
皇紀2600年に12年先じる1928年の昭和天皇即位の大礼を祝して作曲されたカンタータです。一般市販のCDとしては初のCDとなります。
(2) 玉音放送
NHKから音源提供され新たにマスタリングがほどこされております。
キングインターナショナル
発売・販売元 提供資料(2011/04/20)

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