最高のショーロ・トリオとして知られる、トリオ・マデイラ・ブラジルの1998年のデビュー作が、新装ジャケ&新マスタリングでリイシュー。メンバーは、ゼ・パウロ・ペッケル(ギター)、マルセーロ・ゴンサルヴィス(7弦ギター)、ロナウド・ド・バンドリン(バンドリン)で、それぞれがソロとしてセッションなどで活躍する腕利きのミュージシャンたち。特にマルセーロは、カヴァキーニョ奏者エンリッキ・カゼスが関係する作品にも多数参加しているので、それらの作品でご存知の方も多いかもしれません。また彼らは、いまをときめく女性シンガー、ホベルタ・サーとの連名で『Quando O Canto E Reza』をリリース。そこでショーロ・グループならではの柔らかなアコースティック・サウンドを披露。若きホベルタから新たなる可能性を引き出してくれたことは、ブラジル音楽ファンならよくご存知かと思います。そんな彼らが一躍注目を浴びた1998年のデビュー作は、ジャコー・ド・バンドリンの名曲「Santa Morena」からスタートし、エルネスト・ナザレーやピシンギーニャといったブラジル音楽の礎を築いた先達の音楽家の作品のほか、エグベルト・ジスモンチ、シコ・ブアルキ、エドゥ・ロボの作品等を交え、さらにはピシンギーニャ&ベネジード・ラセルダの名演で知られるショーロの超定番曲「1 x 0」まで、シンプルな編成ながら、きめ細やかなアンサンブルをたっぷりと楽しませてくれます。
オフィス・サンビーニャ
発売・販売元 提供資料(2011/04/15)
2010年のホベルタ・サーとの連名アルバム『Quando O Canto E Reza』で一躍脚光を浴びた現代最高峰の弦楽ショーロ・トリオによる98年1stがめでたく再発。ピシンギーニャの古典からシコ・ブアルキやジスモンチにまで至る多彩なレパートリーを、2本のギターとバンドリンでテクニカル且つ繊細に料理。優雅に聴き流すのも勿論アリだが、じっくり聴けばそのスリリングな掛け合いに思わずハッとさせられるブラジル・インスト・ファン垂涎の名作だ。
intoxicate (C)田中幹也
タワーレコード(vol.92(2011年6月20日発行号)掲載)