クリス・マーティン(コールドプレイ)、G・ラヴ&スペシャル・ソース、エイミー・ワインハウス、イーグルス・オブ・デス・メタル、その他ダスティン・ホフマン、ユアン・マクレガー、イライジャ・ウッド等映画界のスターからも熱いラブ・コール! ロンドンでマスタリング・エンジニアとして20年以上活躍する父と、伝説のポスト・パンク・バンド、レインコーツのメンバーを母親に持ち、平均年齢17歳という若さでデビュー・アルバムをリリースし、各方面で大絶 賛された若き兄弟バンド、キティー・デイジー&ルイス。恐るべき3兄弟は、10代前半北ロンドンに ある自宅近くのパブでパフォーマンスを重ね、ギター、ピアノ、バンジョ、ラップ・スティール・ギター、ハー モニカ、ダブル・ベース、ウクレレ、トロンボーン、アコーディオンを演奏するマルチ・インストゥルメンタリ ストとして、溢れる才能と類い稀なオリジナリティで、今の音楽シーンに真っ向から挑戦するアーティストとして評判を高めていった。そんな彼らの3年振りとなるアルバムは、彼ら自身も発表を心待ちにしていたという『Smoking in Heaven』。収録曲の一つ一つが非常にユニークでオリジナリティに溢れている、クオリティの高いリズム・セクションからは、「本物」であることへの彼らの強いこだわりを垣間みる事ができる。R&R、ブルーズ、ジャンプ、ジャズ、ハワイアン、スカをも上手く融合させ、様々な音楽ジャンルやスタイルを徹底的に追及し、表現した彼らのサウンドは決してレトロなものではなく、圧倒的にフレッシュでモダンである。
BEAT RECORDS
発売・販売元 提供資料(2011/05/12)
2008年の<朝霧ジャム>と去年の<フジロック>でも大好評を博した若き3兄弟の3年ぶりとなる新作。40~50年代あたりのジャンプ・ブルースやロカビリーをモダン解釈したやり方はもちろん健在で、前作の延長線上にもありながら、しかしずいぶんと幅と膨らみ音楽性に出てきた。オープナーはスカだし、ハワイアン・タッチの曲もあるし・・・・・・。またキティちゃんとデイジーちゃんには良い塩梅の色気が表れてきて、ぶっきらぼうを良しとしていたヴォーカルにも奥行きが感じられるようになってきたのが嬉しいところ。長男ルイスくんの歌も味が出てきた。ヘンに新しいことをしようなんて色気は持たず、古きを温めて研究と追求を重ねていたら、こんなにも個性とモダンさが出てきてしまったという在り方が粋だ。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.332(2011年5月25日発行号)掲載)