ファースト・アルバム『YOUTH NOVELS』から3年、リッキ・リーのセカンド・アルバム。今作はニューヨークで曲を作り、地元ストックホルムに戻り、ビヨーン・イットリングと共に制作。これまでよりも更にビッグではっきりとした彼女独自のパワフルな歌声に満ちている。 (C)RS
JMD(2011/04/18)
一部の早耳音楽愛好家の熱い注目を浴びたファースト・アルバム『YOUTH NOVELS』から3年、エレクトロ・ポップな曲調と甘く囁くようなキュートなヴォーカルはそのままに、リッキー・リーがシーンに戻ってきた。地元スウェーデンはストックホルムで行われたアルバムのプロデュースを手掛けたのは、前作と同じ、ピーター・ビヨーン・アンド・ジョンのビヨーン・イットリング。高い評価を受けたデビュー・アルバムの発売以降、彼女が味わったのは国から国、街から街へと目まぐるしく飛び回るツアーの日々と、失恋のつらい経験。そこで傷ついた心と疲れた身体を癒すために求めた安息の地で彼女は、好きだった音楽を聴きながら、やがて再びシングライティングを始めるようになった。曲を作り終えた彼女は、地元に戻りアルバムの制作に取り掛かる。その結果生まれたアルバム『ウーンデッド・ライムス』は、鼓動を感じるブードゥー・ドラム、ガールズ・グループのようなヴォーカル、キラキラしたギター・ライン、ほろ酔いのキーボード、報われない愛、再燃した希望、そして今までよりも更にビッグでハッキリとした彼女独自のパワフルな歌声に満ちている。
WMJ
発売・販売元 提供資料(2011/04/04)
スウェーデン出身、幼少の頃からポルトガル、ネパール、インド、モロッコなどを回って育った、縛られることの大嫌いな(!?)女性シンガー・ソングライターによる2作目。今回もピーター・ビヨーン&ジョンのビヨーンがプロデュースを担当。ただし録音はストックホルムではなく、LAで行われている。前作ではフレンチ・シンガーのような舌足らずヴォイスでキュートに迫ってくる曲が印象に残ったが、今作ではもっと戦闘的な姿勢を表し、M.I.A.あたりに通じる曲も。簡素な音だった前作と異なり、湯水のように湧いてくるのであろうアイデアを、それなりに予算もかけた厚みあるサウンドに変えて表現。エレポップから60sタッチまでの多彩なアプローチながら、確信犯ポッパーとしての本領をいよいよ見せはじめた様子。
bounce (C)内本順一
タワーレコード(vol.331(2011年4月25日発行号)掲載)